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つかつく砂吐き推進委員です。ヨロシクお願いいたします。

リベンジ 20


「来い!」

牧野が
上から降ってくる。

あの時みたいに

あの時みたいに?

あの時・・・・・

・・・・・・・・・・・・・みたいに・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

!!!!!跳び蹴りだ!!!

牧野が落ちてくる一瞬に、俺の頭の中に洪水みたいに記憶が溢れだした。
出会って苛めて恋に落ちて
熱望して渇望して
みっともねぇくらいに足掻いて無茶してようやく手に入れた、俺の。

     奇跡


ちくしょう!
ちくしょう!
ちくしょう!
何で俺はこんなに大事なこと・・・・・

「牧野!おもいだ・・・うおっ!!」

ドンッ!!

腕の中に牧野が落ちてきた。
3階から落ちる女を受け止めるんだから、相当のダメージがあるだろうと
骨の2,3本は覚悟してたが・・・・
・・・・・以外に軽い・・・・?
見ると、俺だけじゃなく、落下地点に類も総二郎もあきらも居て、
全員で牧野を受け止めた形になっていた。
「司、無茶すんな!」
「お前も言われたからって3階から跳ぶな!」
「牧野、大丈夫?」
8本の腕に抱かれている牧野は、キョトンとして、スゲーかわいい。
が。
・・・震えてる。
「「つくし~!」」
「先輩~!大丈夫なの?」
女どもが悲鳴みてぇな声を上げて駆け寄る。
「怪我ねぇか、牧野」
「・・・うん・・・大丈夫・・・・・あ・・ありがと」

牧野俺お前のこと思い出した
早く教えたくて、ほとんど放心状態の牧野を覗き込むと、急に目をパチパチしだして
「木村さんっ!!」
叫ぶとガバッと身を起こした。
危ねぇ!!
顔が近づいてくるのが、スローモーションみたいに見えた・・・・・・・・が。

ガツ!

「ギャー!ごめんっ!!」
ぐらっ・・・・と目の前が揺れた。
信じらんねぇ・・・
俺は、牧野の頭突きを受けて、2日間の完徹に背中を押されて・・・

・・・ちょっと待て!
記憶が戻ったことを、牧野に・・・・・・・・

まきのに・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブラックアウト



***

ズキズキと痛む頭に顔をしかめながら目を覚ますと、見慣れた天井。
「・・・・・牧野っ!」
急に起き上がったせいでめまいがする。
それでも牧野を確認したくて、部屋を出た。
案の定リビングから何人もの声がする。
ドアの前で漏れてくる声を聞くと、緊迫しまくっていた。

「何で牧野がそんなに庇うのかわかんねぇ。誘拐犯だろが、こいつ」
「そうだよ、警察呼ぼうよ」
「だって、命令されて仕方なくやったんだし。奥さんと娘さん、ほぼ人質状態なんだよ?
木村さんが悪いわけじゃないっ!!」
「悪いですよ。取りあえず、先輩を誘拐、監禁したのは事実でしょう?」
「反対派の手先なんだろーが。つまり司の敵。お前、お人好しにも程がある」
「監禁なんてされてないもん。あたしは自分の意志であそこに居たんだもん」
「お前、んなこと司に言ったらぶっ殺されんぞ」
「う・・・・・・ね、どうしてあそこ、わかったの?」
「GPS」
「どの部屋かはわかんねーから、取りあえずしらみつぶしにSPに
捜させよーとしてたとこにお前が出てきたんだよ」
「・・・・ごめん・・・皆にも心配かけて・・・・・でも木村さんのことは」
「牧野様、いいんです・・・お気持ちだけで充分・・・本当に申し訳ありませんでした」

・・・・・・・・・こいつか牧野を拉致ってた奴は。

ガンッ!

思い切りドアを開けると全員がこっちを見て固まる。
「落ち着けよ?司、暴れんじゃね~ぞ?」
あきらと総二郎が立ち上がって近づいてくる。

「道明寺っ!」
牧野が木村だか言う男を庇うように前に出て。
ファイティングポーズで俺の前に立つ。
「牧野・・・・・」

まず初めに、木村とかいうヤツをぶっ殺してやろうと決めていた。
決めていたが。
目を見たら
ずっと変わんねぇまっすぐな瞳を見たら
身体は勝手に動いて

気がついたら、思いっきり牧野を抱きしめていた。





メキメキッ・・・・・ゴキッ・・・・・・
「ぐ・・・ぇ・・・・」
こ・・・・殺される・・・・・・

道明寺にすごい力で抱きしめられて、
息はできないは
骨は軋むは
・・・・・・・・・ひょっとして報復ですか。
心配かけた分。
じゃあ我慢しなきゃ?と諦めかけた瞬間、掠れた低い声が囁いた。
「俺、お前の事思い出した、牧野」
「・・・・・・・・!」

ザワッ・・

「司!思い出したんかよ!」
「道明寺さん、ほんとに?」
「きゃー、良かった!ね!つくし!」
遠くから仲間たちの声が響く。

必死でもがくと、腕が緩められた。
「・・・・・・そ」
「あ?」
「・・・・・・・・・・・ウソ・・・・・」
「ウソじゃねぇ」
「ウソだぜったいウソ!」
「ウソじゃねぇって!何だよ、嬉しくねーのかよ」
「へ?・・・・う?嬉しい・・・?あ・・・あぁ・・・」
「はあ?何だお前その態度。んにゃろ」
ぐにっと両頬を引っ張って『すげぇ伸びる』なんて笑う道明寺を呆然と見ていた。


道明寺の記憶が戻ったら。
って、考えなくなったのはいつからだっけ。
半年前?
もっと前?
だってすっぱりあきらめなきゃ苦しくて。
息もできないくらい苦しくて。

だから
どうしたらいいかわからない
こんな事言われたってどうしたらいいかわからない

パタ・・・・・・パタパタパタ・・・・・
雨音に似た響きが聞こえる。
あたしの足もとから。
「泣くなよ・・・・」
困った顔で触れてくる道明寺からそっと離れ・・・・
あたしは・・・・・・・

ドガッ!!
「痛てぇっ!」
ドカドカドカッ!!
「痛てぇっつってんだろ!!このバカ!やめろ!」
「ま、牧野!落ち着け!」
「先輩!」

いきなり込み上げてきた感情に支配され、道明寺を蹴りまくっていた。



                    21へ



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コメント
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2009/10/18(日) 20:18 | | #[ 編集]
ヨカッタ!
おめでとぉ~

司くん!つくしちゃん!
よかったねぇ~~
って、喜んでる場合じゃない?
木村さんが、無事じゃないと つくしちゃんは落ち着いてらんない・・・っと思ったら、やはり司の記憶の方がビックリだったかぁ。

安心しきって、暴れて甘えてるつくしちゃん。
落ち着いたら、木村さんのコト 思い出してあげてね?

とにかく、つくしも司もF3もケガしてなくてよかったし。
記憶が戻ってよかったし。
悪いやつらに捕まんなくて、よかったぁ~~

よかったづくしだねぇ!!
2009/10/18(日) 20:50 | URL | ちふゆ #-[ 編集]
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2009/10/18(日) 22:00 | | #[ 編集]
嬉しさあまって、蹴り?
こんにちは!!e-446

つくし、F4にキャッチされ落ちなくて、ホッ。
ってちがうでしょう!!e-329
これもだけど、司の記憶が戻ってよかった。うん、うん!

しかし、このタイミングでってのもとばさんの
司らしい…うえに頭突きまでもらって。。。。。
戻った記憶がまた消えるかと思っちゃったわ…(爆)

思いのたけを“蹴り”に込めるつくしが
かわいいというか、らしい?というか……

木村さんはどうなる?

     では、また・・・。e-463

2009/10/19(月) 14:53 | URL | magenta #-[ 編集]
まとめちゃってすいません
こんばんは。
コメント、ありがとうございましたe-420
本来なら、お一人お一人にお礼を…なのですが、申し訳ありません。
ちょっと時間が…これから21、UPしようと思います。
ここまで見守ってくださったたくさんの方々に感謝を。←早い。
では、もう少々お待ち下さいませ。
2009/10/19(月) 22:35 | URL | とば #-[ 編集]
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