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つかつく砂吐き推進委員です。ヨロシクお願いいたします。

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リベンジ 19



ぼそぼそ・・・ぼそぼそ・・・・
・・・・・るさいなぁ~・・・・・・
『・・・・そのまま・・・・なって・・・・・』
『・・・マジ・・・・・・・・にやって・・・・・・だから・・・・・・』
『・・・・・・カギが・・・・・もって・・・・・気づいて・・・・』
・・・・も、うるさい。
うっすら目を開けると、ソファーで腕組んで足組んで眠る道明寺。
そしてその前で覗き込んでるのは
にしかど~~~~!
みまさか~~~~!

ガバッとベッドに起き上がると、気づいた2人がこっちに来た。
「ま~き~の~・・・・お前ホント、かってぇな~!!」
「やってねぇのは予想通りだけど、手錠も外してやんねーって・・・」
「しかもソファーに追いやられて」
「不憫だ・・・・司が・・・」
うるさい。
無言のまま手錠のカギを取り出し、美作さんに放る。
あんたたちのせいで貞操の危機だったんだから。
危ないところだったんだから。
この恨み、思い知るがいい。

あたしは立ち上がりざま2人に駆け寄ると
ドガッ!
「いてぇっ!!」
ガシンッ!
「うおっ!!ってぇっ!!」
続けざまにヘッドバッドをかまし、うずくまる2人に
「ばかばかばか!!絶対許さないっ!!」
言い捨てて、メルヘンな東屋を飛び出した。

勢いのまま通りへ出て、競歩みたいに駅に向かうと・・・・。

ん?
あれは・・・・・・
何でこんなところに・・・・・・・?



***

「えー・・・・どうしようかな・・・・。つまり、あたしに道明寺の家から
出ていってほしいと。そういう事ですか?」
「はい、申し訳ありません・・・」
さっきから謝ってばかりの木村さん。
何か、これじゃあたしが苛めてるみたいじゃないのよ。
いちおうあたし、木村さんに誘拐されてるはずなんだけど・・・・。


美作さんちを出て、そこで途方に暮れている木村さんを見つけた。
不思議に思って声をかけたら、一緒に来てほしいって、つよーくお願いされて。
着いたところはマンションの一室で。
「あの、実はこれ・・・誘拐なんですが・・・」
「は?」

木村さんの説明によると、
どうやらあたしは拉致監禁されてるみたい・・・
されてるはず・・・なんだけど・・・・?

「私の上司が、反対派の先鋒で・・・司様は今までいろいろ
ございましたので・・・トップに立つには不安があると・・・・それで・・・」
「ああ、ホント、どーしよーもないヤツでしたもんねぇ。あれじゃあたしも次期総帥なんて反対するわ」
「あ、いえっ・・・はあ・・・」
オロオロしている・・・・
「えっと、あなたたちは以前の道明寺の方が都合がいいわけで・・・・」
「はい、問題行動が絶えないという事で、総帥候補から外れていただく計画になっておりました」
「ところが、最近暴力も治まって、真面目にやっているようだと」
「はい、重役会に報告があったようです」
「それが、あたしのせいだと」
「はい、牧野様が補佐としてついてから別人になったようだというのは、
NYでも周知されておりました。」
「それで、あたしを離せばまた元の道明寺に戻ると思って?」
「はぁ・・・・すいません・・・・・」
「えっと・・・謝られても・・・」
はぁ・・・と、あたしも溜め息をついた。


や、やりづらい・・・
これが、『悪人ですっ』って感じの人だったら、あたしも抵抗するなり何なりできるんだけど。
木村さんはあくまで木村さんで・・・
脅す訳でもなく、強く出る訳でもなく、ホントに申し訳なさそうな姿を見ると・・・・。
「あのですね、もしあたしがこのまま帰っちゃったら、やっぱり困ります?・・・よね」
「・・・・あ・・いえ・・・牧野様がどうしてもとおっしゃられるなら・・・」
「えーと、その場合の木村さんの処分は?」
答えずに、木村さんは困ったように笑った。
わぁ、何か却ってやな感じなんですが・・・

どうしよう。

「あの、取りあえずお茶でも淹れましょうか」
「あ、私が」
「あ、すいません。ところでここ、どこですか?何か、普通のお宅みたいですけど」
「はい、もともと私の自宅だったんですが、今は、家族はNYにいるもので・・・空家ですね。
一応クリーンサービスは入れておいたんですけど、埃っぽくないですか?」
「全然だいじょーぶです!」
言いきったあたしに、ホッとした表情で微笑む木村さん・・・つーか・・・
このヒト、誘拐犯としては意外と有能かもよ?
だってあたし、全然抵抗する気も逃げる気も起きないし・・・
頼りなさって、一種武器?

「それで、これからどうするんですか?」
「え・・・」
「え、って木村さん。もしかして全然考えてなかったんですか?」
「あ・・・あの、取りあえず牧野様を確保するのが上司の指示だったもので・・・・」
「えー・・・・つまりこの先の事は決まっていないと?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・すいません・・・・」
しゅーんとうなだれた木村さんは、本当に困り果てていて。
あたしはついつい、
「だいじょーぶです。取りあえずあたし、逃げないし。あたしが道明寺と
接触しなきゃ、木村さんのウエのヒトはOKなんですよね」
「・・・・・・すいません・・・・・・」
「もう、謝らないでくださいってば。さ、お茶。お茶飲みましょ?」

お互い気まずい空気の中でお茶を飲んだ後、木村さんは道明寺の家へ戻っていった。
『物騒なのでチェーンをかけておいてください』と言って。

送り出したあたしが、笑い転げた事はヒミツ。


***

そのまま2日経って。
「うわ・・・・・・・」
携帯の着歴がすごい事になってる・・・・・・
道明寺を筆頭に、花沢類、西門さん、美作さん、シゲルさん、桜子、優紀、和也君・・・・・
ごめんね、心配してるんだろうな。』
ここ2日、木村さんに害が及ばず、あたしが無事に帰れる方法を、
2人で一生懸命考えてるんだけど・・・・。
「あ~・・・何にも考えつかない」
ガシガシと頭をかき混ぜていたら、いきなりガチャガチャと音がして
木村さんが飛び込んできて、そのまま内鍵を閉めた。
「え・・」
バサバサの頭のまま、ポカンとしていると腕を引っ張られた。
「逃げてください、牧野様」
「は?なに?どうしたんですか、木村さん」
必死の形相と、思いがけない手の力に驚いて
「状況が変わりました。NYから、私の代わりの人間が送られて来ました。
私が説得できないという事で、強引な手段を採るつもりの様です。
こちらへ早く!彼らがすぐ来ます」
あたしがベランダに出されてすぐに、ガラス越しにインターホンの音が聞こえた。


「き、木村さん?」
何でいきなりこんなアクション系の展開にっ!?
頭がついていかないよっ!
・・・・・っていうか、ここ3階なんですけど~~~~~!!!
どうやって逃げろと~~~?


一応下を覗いてみるけど・・・・・
「・・・・・絶対ムリ・・・・」
ここから跳び下りた場合のいろんなことを想像してひきつっていると、
突然部屋の中から大声がした。
「牧野様っ!!お願いです!」
「木村さんっ!!」

ガシャーンッ!!!
駆け寄って覗き込もうとした窓から、ガラスを破って椅子が飛んできて。
あたしはその場にひっくり返った。

ひえぇぇぇ、もうヤダぁ!!
ぎゅっと目を閉じたその時。

「牧野っ!」
「牧野―!!」
「「つくしー!!」」
「せんぱーい!」


・・・・・・・・・・ん?
「なんで・・・?」
聞きなれた声に下を見ると、皆と、黒服の人がいっぱいと
それと・・・・・

「道明寺っ!!」

叫んだあたしの声に反応して、室内で揉みあう声がする。
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
すがるように見下ろした仲間たちは・・・・遠くて・・・・・・・。

「牧野!」
道明寺が鋭く呼んだ。
心配かけたんだろう、遠目にも憔悴した顔。
遥か下から、視線があたしの胸を射る。
胸が絞られたみたいに苦しくなる。

「来い!」
手を差し伸べる道明寺。
周りで皆がおい、とか無茶言うな、とか言ってるのが見えたけど。
その力強い声に操られるかのように、あたしの身体は手すりを超えた。

「道明寺!死んだら言えなくなるから、今言っとく!」
夢中だった。
自分で何を言ってるのか理解しないまま。
胸から込み上げる気持を口にした。

「あたしはあんたが好き!ずっと好きだった!」

そしてあたしは

彼に向かって







            飛んだ。



                   20へ



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コメント
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2009/10/17(土) 23:53 | | #[ 編集]
いろはさま
こんばんは。
そうですね~、3階から跳んじゃって、次はつくしが頭を打って記憶喪失にでもなったらおもしろ・・ゴフンゴフン・・・厄介なことになりますね。
そしたらまた長く・・・v-12
あはは。もうちょっとで終わりますので、ヨロシクお願いします。
2009/10/18(日) 01:00 | URL | とば #-[ 編集]
意外な展開!
木村さん、何か隠してるって思ってたけど・・・・
ココに来てこうきたかぁ~~
でも、悪者になりきれないのが救いですねぇ。

でも、追い詰められちゃっての告白。
司に届いたかな?

やっと、本心が告げられたんだから。
これからの展開も変わってくる?

とばさん・・・お願いです。
司が記憶を取り戻すまで「ちゃんと」書いてくださいね! ヾ(*~∀~*)ゞ
2009/10/18(日) 06:24 | URL | ちふゆ #-[ 編集]
ちふゆさま
おはようございます。
はい、最後までちゃんと書かせていただきますv-91
皆さんの期待通りのラストかはわかりませんが・・・萎えたらすいません。
つくしの告白、ドサマギでしたね。
情緒ない~e-263
2009/10/18(日) 09:57 | URL | とば #-[ 編集]
うわわー
いきなり誘拐ですか・・
犯人がのほほんとした木村さんって
最後の方の3階から飛び降りる時の告白
司に届くといいですね

次がどうなるか不安?ですが
更新がんばってくださいね。
楽しみに待っています
2009/10/18(日) 10:29 | URL | つゆかノエル #STO9711o[ 編集]
♡♡ 飛ぶ!熱い?告白 ♡♡
こんにちは!!e-350

おおーっ!
木村さんて悪い奴だったのね……
全然、気づかんかった。(いい人みたいだけどね?)
司とつくしの方にばっか気がいってて。

お祭りコンビは当然(?)の報いを受けたか

どさくさ紛れの告白に坊ちゃんウホウホ?で
つくしをキャッチし逃すなよ!!

しかし、みんなよくつくしの居所わかったね。
F4に不可能はない!?
これくらい、おちゃのこさいさい(e-140死語?)

記憶も取り戻すとこまで行ってくださるようですし

続きがたのしみ~!e-348

     では、また・・・。e-463
2009/10/18(日) 13:09 | URL | magenta #-[ 編集]
つゆかノエルさま
ははは、すいませんトートツで。
最初木村さんもっと悪いヒトだったんですけど、すごいヘタレになってしまいましたって、黒幕も何を考えてこんな人にやらせたんだか。
つっこみどころ満載でお送りしております。
わかってます、何も言わないでくださいv-406
2009/10/18(日) 15:19 | URL | とば #-[ 編集]
magentaさま
こんにちは。
3階から飛び降りたつくしの安否が心配される中・・・
いっや~、UPしちゃってからやけにマンションの3階とか見ちゃうんですけど、ムリムリ。
死んじゃうから、ははは←はははじゃねぇ。
えー・・・1階は半地下ってことで・・・それならなんとか?
2009/10/18(日) 15:25 | URL | とば #-[ 編集]
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