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つかつく砂吐き推進委員です。ヨロシクお願いいたします。

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リベンジ 7

おかしいって!
おかしいっておかしいって!
何でいきなり、キスしてやろうか?なの?
何考えてんのあのバカ男。
とうとう西門&美作菌に感染しちゃったんじゃないの?

「こら!廊下を走るんじゃないよ!」
「セ、センパ~イ!」
全速力で通り過ぎた廊下にセンパイ。
「どうしたんだい?」
「道明寺が、なんかヘンなんです~!」
「坊ちゃんがヘンでない時なんてあったかねぇ」
センパイは首をひねると
「ああ、そうそう。椿様がお呼びだよ。夕食を一緒にってさ」
先に立って歩き出す。
あたしの訴えはスルーですかーっ!
ガクリと脱力してついていくと、この家にしてはこじんまりとした部屋に
テーブルがしつらえてあって、椿お姉さんが待っていた。
「つくしちゃん、今日は作戦会議がてら3人で呑もうね!」

どん!

と、テーブルにワインの瓶を乗せてお姉さんがにっこり笑った。
「・・・・・・ご相伴させていただきます」
センパイも席について。
「それでは、今日は女だけで」
宴が始まった。


「つくしちゃん、ごめんね?無理言って司についてもらってるのに、2週間
も一人にして。大丈夫だった?」
「はい。お姉さんこそ、ホテルの視察、お疲れ様でした」
「あのバカ、何もしてない?つくしちゃんに乱暴とかしてないでしょうね」
「・・・・・・・・・・・・いえ、何にも」
「何かされたらすぐ言うのよ?おねーさんがボーコボコのバーリバリにしてあげるからねっ!」
「あはははは、ホント、何も」
「つくしがここに居るようになってから、坊ちゃんは一度も暴れてないんですよ」
「ウソっ!やっぱりっ?」
「あ、・・・それはきっと、あたしからお母さんに報告がいくと思ってるからじゃないでしょーか」
「そんな事ないだろうよ。これまでだって坊ちゃんの事については、
あたしから奥様に報告してたんだから」
「でもセンパイ、あいつに甘いからな~あははは」
「司、つくしちゃんの事忘れてても、傍にいると落ち着くんじゃないかしら」
「そんなことないですって!」

落ち着いてるって言うか?
あれ。
今日は朝からかなり挙動不審なんですけど。
瞬時に思い出す。
うなじで、ちゅ、と小さく鳴った感触。
力強く掴む、大きい手。
至近距離で見た、感情のない目。
あたしの事なんか、何とも思ってないくせに、嫌がらせだけは積極的な大バカ野郎。

「ふっふっふっふ・・・・」
お姉さんが肩を揺らして笑いだした。
「勝算あったのよねぇ。アイツ、つくしちゃんにホントに惚れてたから、
きっといい結果になるんじゃないかって。それに、強制的にでも一緒に
いるうちに、もしかしたらつくしちゃんの事思い出すかもしれないじゃない」
「お姉さん・・・もう、それは・・・」
期待してない事ですから。
「まあ、いいわ!今日は呑むわよ~!!ほら、つくしちゃん、グラス空」
「あの、あたし一応未成年なんですけど・・・」
「は~い、乾杯!」
聞いてねぇ~~!
チンッ

スゴイ・・・この二人・・・お姉さんはともかく、先輩も。
何杯グラスを空けてもケロッとしていて。
同じペースで呑んでいたあたしの頭はすでにぼんやりしてきている。
ていうか・・・酔いたい気分だった。
ここに来てからいろんな事があって。
元気出したり落ち込んだり、浮き沈みが激しくて。
トドメにさっきのイカレ道明寺。

・・・・・・・・・・冷たい目だった。
冷たい目で、何考えてんのかわかんないけど、多分あたしを傷つける
こと、何か仕掛けようとしていた。

知ってるよ。
アイツがあたしの気持ちなんてどうでもいいと思ってること、あたしは知ってる。
・・・・・・・・・・・・。

「どうしたの?つくしちゃん」
覗き込むお姉さんに、はっと我にかえって慌ててごまかした。
「そういえば、前にもこんな事あったな~と思って!」
「あったわね~!つくしちゃんと初めて会った時ね!」

あたしがもう、いいだけ酔っぱらいになってるのにお姉さんは顔色も変えず。
ザルだ、この人・・・
「あの時はちょうど道明寺とケンカしてた時で」
「あんたたち始終喧嘩ばっかりだったじゃないか」
センパイが、大声で笑う。
「そーでしたねー、ははは。まあ、主にアイツが悪かったんですけど」
「どっちもどっちだよ」
「ひどっ・・・ぷっ・・あははは」

頭の中がぐるぐるしてきて、ちょっとヤバいと思った。
それから意識は一旦途切れ、再度浮上した時
「いつの間にあんな女ったらしになっちゃった訳よ!
ついこの前まで女なんかとか言ってたくせにあのバカ男!女なら誰でもいいのかっつーの!」
と叫んでるところだった。

その後はまたフェイドアウト。
翌朝、ガンガンする頭で目を覚ますまで、夢の中だった。



***

ねーちゃんに呼ばれて行くと、普段は閉められている部屋にテーブルがしつらえてあって。
そのテーブルに突っ伏して、牧野がつぶれていた。
「部屋に連れてってあげなさい」
ねーちゃんがまだ飲みながら言いつける。
「はぁ?何で俺が!」
「あんた・・・何かしたでしょ。つくしちゃんが傷つくような事」
「・・・・・してねぇよ」
「つくしちゃんが何にも言わないからってチョーシ乗ってんじゃないよ?」
ボキボキ
「るせぇな、なんもしてねぇっつってんだろ!つーかなんだよ、
つくし、つくしって。何でコイツにんな気ぃ遣ってんだよ。ただのボンビー女に、くだらねぇ」」
「司っ!」
「椿様!」
イカって立ち上がったねーちゃんを、タマが止める。
ねーちゃんは、タマを見て、それから俺を見て、どっか痛むみてぇな顔をした。

「・・・もういいわ・・・・つくしちゃんを連れて行ってあげて・・・」
「・・・・わーったよ」
しょーがねーなと椅子からすくい上げるように抱き上げる。
「寝込み襲ったりすんじゃないわよ!」
「ありえねーし」
きっぱり答えて廊下に出た。

俺が女の寝込みを襲う?
まったくありえねー。
ってか想像しただけで笑えるし。
腕の中の牧野を見下ろす。
ガキみてえに無防備な顔して寝ていやがる。
「つぶれるほど呑まされんじゃねーよ」
舌打ちして抱きなおす。
底なしのタマとザルのねーちゃんじゃお前、相手になんねーよ。

力がぬけて柔らかい身体を運んでいると、何かヘンな気分になってくる。
軽くてほっせー身体。
抱いていると気持ちいっつーかなんつーか。
どうしたらいいかわかんねーよーな気分になる。
腕の中で牧野が
「・・・・・・ん・・・・・・」
と身じろぎする。
起きたんなら歩かせようと
「おい」
と声をかけたが、目が覚めてはいねーみてーで。
でも何かぶつぶつ言いだした。
「・・・ありがとね・・・・こうやって・・・・運んでもらうの・・・・何度目だろうね・・・」
誰かと間違ってんのか。
俺と話す時とは全然違う甘い口調に、心臓が騒ぎだした。
なんだこいつ、こんな声も出せんじゃねーか。
一体誰と間違っていやがる。
・・・・つきあってたってっつー男かよ。
チッ
そいつには、んな素直に、んな甘い声で喋ってたのかよ。
一瞬放り出してやろうかと思ったが、俺の身体は意に反して、
腕の中で眠る女を大切に、大切に抱きこもうとしていた。

ベッドに、牧野を下ろす。
冷たいシーツの感触に、うっすらと牧野が目を開けた。
酔っぱらってんのか寝ぼけてんのか知らねーが、焦点の合わねぇ視線をこっちに向けて。


やわらかく


優しく


ふわり  と笑った。



       

          ドクン





「・・・・・・・・・・・・」



・・・・やられた。


信じられねぇ・・・


俺は




 この女が好きだ。


          8へ



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コメント
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2009/10/01(木) 11:10 | | #[ 編集]
ニヤリ (~o~)
フフフ・・・
やっと気付いたか!

司ぁ~ この数日の悪行で 今回はかなり形勢不利だかんね。
心して、つくしちゃん陥落に向けて励めよぉ~!

「過去の男」の司君は、 今の君より何百万倍もイイ男だったんだ。
ちょっとやそっとじゃ、かなわないぞぉ~!

それこそ、『初恋』の類くんの比じゃないし??
今の君に太刀打ちできるかな?

とりあえず・・・修行にでも行って見る?
2009/10/01(木) 11:57 | URL | ちふゆ #-[ 編集]
わー
何かすごくじっれたいです。
「過去の男」に嫉妬している司君には早く記憶が戻って欲しいです。
記憶がなくても野獣の本能で、つくしを求める
早く、つかつくのイチャイチャバカップルを見たいです。
2009/10/01(木) 12:21 | URL | つゆかノエル #STO9711o[ 編集]
あと少し!
陥落までもうちょっと。
昔の自分に妬く司、可愛すぎる(笑)
つくしちゃんは二度も惚れられてしまうのですね。
いや、二度どころか永遠にか。
野生の本能ってすごい!
2009/10/01(木) 12:30 | URL | shu #-[ 編集]
司,完堕ち・・・

こんにちは!!e-319

椿さんの「俺様」ぶりには惚れぼれします!

タマさんの「坊ちゃんがヘンでない時なんてあったかねぇ」には笑った、大笑いです。

過去の自分に嫉妬しながらついに、つくし堕ちしましたね・・・e-440ニヤリ

こっからが大変ですよ…坊ちゃん
ここは天国の入り口か、地獄の一丁目か……

あの鈍感、意地っ張り、天の邪鬼で太陽のように笑う
可愛い、つくしをモノにするのは至難の業ですよ。(おおげさ?)

今までの罪滅ぼしも含めて、つくしにご奉仕(猛アタック)してください!
しかし坊ちゃんのことだから・・・・・・先行き不安?かも

さてさて、いかに相成りますか・・・
楽しみでございますよ、おばちゃんは。。。ヒーッヒヒ


    では、また・・・。e-463
2009/10/01(木) 13:49 | URL | magenta #-[ 編集]
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2009/10/01(木) 14:27 | | #[ 編集]
まとめちゃってすいません
いろはさま
ちふゆさま
つゆかノエルさま
shuさま
magentaさま
ひとさま
コメント、どうもありがとうございました。
頑張りたいです。

2009/10/01(木) 14:33 | URL | とば #-[ 編集]
かおりさま
せっかくコメントを頂いたのに申し訳ありません。
どうぞお許しください。
2009/10/01(木) 14:35 | URL | とば #-[ 編集]
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2009/10/02(金) 14:28 | | #[ 編集]
つかつく大好きさま
ご心配頂いたみたいですいません。
シゴト、行ってました。今、帰ってきましたので、8 のUPを・・・
嫌なコメントなんてありません。ものすごいビビりなので、コメント開ける時はいつもビクビクしているんですけど、温かいお言葉ばっかりで。
本当にありがとうございます。
2009/10/03(土) 09:50 | URL | とば #-[ 編集]
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