FC2ブログ

つかつく砂吐き推進委員です。ヨロシクお願いいたします。

レスキュー・中

やっと自室についたらしく、大きなドアをバーンと開けあたしを中に引っ張り込み。
も一度バーンと閉めた乱暴者は。
「人前じゃないからいいだろ」
すっと屈んで、いいだろ、の時には既に唇が触れてきた。
「だ・・・ん~っ!!」
ヒトの話を聞け~っ!
息切れてるんだっつーの!
「ん~っ!ん~っ!」
こ、殺される・・・
必死で背中を叩いたら唇が離れて、やっと酸素を貪る。
その間もぎゅうぎゅう抱きしめられて。
「は・・・くるし・・・ちょっと離れてよ」
息を整えながら文句を言ったら、ちょっとだけ腕の力が緩んだ。
「は・・はぁ・・・あんたは・・・相変わらず・・・はぁはぁ・・・何だってそんなに激しいのよ・・」
「お前も相変わらず文句ばっかり言いやがって・・・もういいか?」
「ダメ、まだ」
「早く」
言葉と同時に揺すられた。
「ぷっ・・・」
「んだよ」
「コドモ」
「うるせぇ、もう待てねぇ」
まだダメ、の言葉は呑みこまれた。
道明寺のノドに。

何回も角度を変えながらだんだん深くなる、会えなかった時間を埋めるようなキスに。
心が震える。
どきどきしていた心臓は全くおさまる気配もなく、
却って鼓動は大きくなって、細くひそめていた息が苦しくなる。
そんなところにちょっとだけ唇の隙間が開けられて
「・・・ん・・・ぁ・・・ふ・・・・」
自分のとは思えない声が漏れた。
うなじを支えていた手がピクリと動いてキスが深くなる。
抱きしめる腕の強さと唇の情熱に頭の中が掻きまわされる。
混乱する。
怖くなって、唇の間に指を割り込ませたら、道明寺は指先全部にちゅ、ちゅ、とキスをした。
形のいい唇は指先から手のひらを伝い、手首まで辿る。
あたしの目をじっと見ながら。

ああ
この目に弱いんだ

真っ黒な瞳の中にあるのは一途な光、真剣な色、欲情の熱さ、そして
『アイシテル』。
全部が混じり合ってあたしを捉え、どこかのスイッチを押す。
恥ずかしいくらいに語りかけてくるその瞳に逆らえず、目を伏せる。
もう一度、頭を支える手に力が入って唇が触れる瞬間。

コンコン

「ひゃいっ!」
「チッ」
ビクッとなってヘンな返事が出たあたしと、舌打ちする道明寺。
「タマでございます」
「んだよ、ジャマすんな!」
「道明寺!」
「すいませんねぇ、最中でしたか?」
なんのっ?
「タマっ!」
「センパイっ!」
お互い真っ赤になって抗議すると、センパイが笑いながら入ってきた。

「つくしの着替えと身の回りの物などお持ちしましたよ」
「そうだ、あたし何にも持ってなかったんだ!」
ありがとうございます~と受け取ると、道明寺が不思議そうにこっち見た。
「なんで何にも持ってねーんだよ」
「だって学校で拉致られたんだもん。ほら、教科書、見る?」
「見ねーよ・・・ってか拉致って、お前一体・・・」
「それはこの間、つくしがあたしの部屋に来た時に・・・」
「ぎゃあああぁぁぁぁっ!!」
慌ててセンパイの口を塞ぐ。
「お前なに慌ててんだよ」
「あわあわあわ慌ててなんかないよっ!あのあのあの、センパイ」
どうぞあの事は内緒に・・・と、こそこそお願いすると、
センパイは口を塞がれたままウンウンと頷き。
あたしの手が離れた瞬間。
「坊ちゃんに会いたいって大泣きしたもんで」
ぎゃーっ!このババァーッ!!
「それじゃあたしはこれで」
言い逃げかよーっ!!
そろりと道明寺を窺うと、すっごい嬉しそうにこっち見てて・・・顔があげらんない。

「そんなに会いたかったかよ」
「ニヤニヤしてんじゃないわよ。センパイの冗談に決まってんじゃん」
「そっか」
ふわり、と抱きしめられた。
「俺もすっげ会いたかった」

道明寺の腕。
道明寺の声。
道明寺の匂い。
なんか、泣けてくる。

「あんたコート着たまんま」
照れ隠しに小さく言うと
「ああ・・忘れてた」
コートもスーツもポイポイ脱ぎ散らかして、クローゼットに歩いていく。
「やだちょっと、何イキナリ脱ぎだしてんのよ」
「着替えんだよ。見んなスケベ」
「見せんなエロ男」
落ちたコートもスーツも拾い集めて、子供より悪いと文句言ってやると。
「あ」
その間に道明寺はTシャツとジーンズに着替えてて。
「若返った」
あははと笑った顔を両手で包まれた。
「この顔が見たかった」
そのまま子供にするみたいなキスが顔中に落とされて、
ちゅっ、ちゅっと鳴るリズムとくすぐったさに、また笑った。

「あ、あたしも着替えようかな、お風呂借りて・・・」
甘い雰囲気が照れくさくて、センパイにもらった袋の中を覗いたら・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・ババァ・・・」
「ぶっ!なんだそりゃ、すげぇな!お前の趣味かよ、はははははっ」
「んなわけあるかっ!」
ゲラゲラ笑いながら指さされて、手に持ったものをビタンと道明寺に叩きつける。
「すっげー!スケスケ」
ぴろ、っとヤツが広げているピンクのベビードールを引き裂いてやろうかと思った。
「何よこれっ!ありえないしっ!こんなの着たら痴女じゃん!」
「せっかくだから着てみろよ、痛ぇって、殴んな、ははは」
「信じらんない!普通のと換えてもらわないと」
「つーか、いらねぇだろ」
急に笑い止んだ道明寺がちらりと流し眼をくれる。
「なにが?」
「パジャマとかそーゆーの」
「なんで?」
「使わねぇもん」
顎に、そっと触れた指は、予想外の優しさであたしを仰向かせた。
「いいよな。部屋、一緒で」
なんて返事したらいいかわからなくて、目を見たまま固まる。
「なんだよ、イミわかんねぇのか?鈍感女」
道明寺が二ヤリ、と笑う。
「じゃあこうだ。いいよな。ベッド一緒で」
それはやっぱり。
そういう・・・
「まだダメかよ」
呆れたように覗きこまれた。
「救いようのねぇ鈍感だな。じゃあ、これは?」
くちびるが、笑った形で下りてくる。
触れるか触れないかの距離で、囁かれようとするストレートな言葉。
「お前を抱きた・・!」
いたたまれなくなって唇を強く押しつけた。
ビックリして目を丸くする道明寺に言ってやる。
「ウルサイ口は塞がれるんだから」
「ぷっ・・・くくく・・で返事は?」
仁王立ちして、長身を見上げた。
覚悟だって、心の準備だって、とっくに済んでる。
辛抱強く、答えを待っている道明寺と視線を合わせて言い切った。
「望むところよ」
声が震えたのはかっこ悪かったけど。


ちゃぽん・・・
あたたかいお湯が、体温を上げる。
それなのに、全然冷たいままの指先は・・・・・・緊張。

俺は無理矢理するのはいやだから
道明寺が言った。
やっぱ怖くなったらタマんとこ行け。
優しい声で。優しい目で
俺はあっちのバス使うから
無理そうだったら俺が戻るまでに行っとけ

心臓の鼓動を押さえて目をつぶる。
大丈夫かな、ちゃんと出来るかな、また怖くなったらどうしよう。
どくん・・と大きく鳴った。
過去に一回だけ見たことがある、男の顔になった道明寺を思い出す。
・・・・・・・・・・まだ怖いの?
・・・・・・・このまま、逃げちゃおうか。
多分逃げても怒らない。
でも

逃げたくない

顔を見た時から、ううんその前から
触れてほしくて
抱きしめてほしくて
キスしてほしくて
・・・全部もらったのに
それでも全然足りない
もっと欲しいと全身の細胞がざわめく。
それが抱かれることなのかどうかまだわからないけど
もっと・・・・・・なにか
「・・・あたしってヤラシイのかも」
鏡に映る、一人で赤くなってる自分が恥ずかしくてブクブク沈んだ。


「逃げなかったな」
バスルームから出たら、濡れた髪を拭きながら嬉しそうに道明寺が笑った。
「つーかお前、そのカッコ・・・はははっ」
「しょーがないでしょ!これしかなかったんだもん!」
大きすぎる道明寺のバスローブ。
手が出ないから捲り上げようと思ったら、厚地だからゴロンゴロンになって諦めた。
裾もほとんどくるぶしまできてて、こんな時あいつは男で・・・
あたしは女なんだとか実感しちゃったりして。
「相変わらず小っせーなぁ」
「あんたがでかいの」
「すげぇカワイイ」
ベッドに腰かけた道明寺に手招きされて、操られるみたいに近づいた。
「お前ロボットみてぇ。緊張しすぎだって」
小さく笑いながらあたしの手を取る。
スゴイ震えてて情けなくなる。
「・・・・・・・無理か?」
「むっ!無理じゃないよ、全然。ちょっと緊張してるだけ。大丈夫」
まばたきも出来なく固まるあたしに
「悪りぃな」
小さく苦笑している道明寺が最後の映像。
後は、ライトが消されて何も見えなくなった。
真っ暗になったから、安心して泣き顔になった。




         後編へ   




0574.gif


   
コメント
レスキューって・・・?
こんちは~!!e-320

タマさん、人が悪いんだから
すっかりつくしで遊んでる。プッククク…

つくしの不安は解るけどそんなに怖いか…
好きな人なのに。
いじめられたり襲われたりしたから?
耳年増になりすぎ?(痛いからか)
いけない事してる感?
司の男なとこは知りたくない?

司に不安はないんだろうか。
ドーテーなんでしょ・・・
いいとこの坊ちゃんだからそういう英才教育もあるの?
男だって不安はあるでしょうに
司はオレ様だから大丈夫なのか。。。e-442

なにはともあれホントのそして深ーい中の
恋人同士になるんだねェ。
お祭りコンビじゃないが、おばちゃんはうれしいよぉ~~~!!

でも何でレスキュー?
こうなるまでの助け、まさか……ことに及んでからも…プッププ
そんなこたぁ、ないよね。

・・・邪魔は、はいんないよね。。。e-455プッ


     では、また・・・。e-463
2009/09/20(日) 17:22 | URL | magenta #-[ 編集]
今度こそ?
タマさぁ~ん、グッジョブ!

ナイスタイミング・・・なのか?
間が悪いのか?

いやぁ~こんどこそ?
初めて成功!?

椿おねーさんも、F3もいない!
こんなチャンスない!

つくしちゃん、がんばれ!
司ぁ~ ダメダメ!
やさしすぎることいってたら、本当に5年たっちゃうぞ!!
2009/09/20(日) 17:39 | URL | ちふゆ #-[ 編集]
magentaさま
こんばんは。
度々のコメントありがとうございます。
タイトル、意味不明ですいません。
あのですね、医療用語のスラング(なのかな)なんですが。
痛い病気の人だと、定期的に痛み止めを使うんですよー。でも、それでも痛みが抑えられない時がありまして。そんな時に、臨時で強いのをガツンといきます。それをレスキューって言いまして。助けるって意味なのかな。つくしも、遠恋はすごく痛い状態だと思うんです。でも、普段はF3とかT3とかタマさんが鎮痛してくれるけど、痛みが耐えられない時があると。んでレスキュー。出番だ、坊ちゃん、みたいな。うわ、わかりづらっ!司、ちゃんとできるかワタクシも心配ですが・・・オトコは本能で何とかなるから大丈夫っ!と思いながらも、昔、男友達(当時チェリー)に言われた「なー、女って穴2つあるってホント?」を思い出して不安になったり。(ちゃんと、3つだって教えました)
ぎゃあ、何言ってるかわかんなくなってきた。





2009/09/21(月) 02:14 | URL | とば #-[ 編集]
ちふゆさま
こんばんは。
度々のコメント、ありがとうございます。
そして坊ちゃんへの激励も…。
な、なんだか寸止めとか絶対許されない雰囲気になってきましたね・・・はぁはぁ。
が、頑張ります。
2009/09/21(月) 02:24 | URL | とば #-[ 編集]
いよいよ・・
タマさん、少しイジワル・・・
司、久しぶりだから野獣?
でも理性で抑える野獣
つくしちゃんは大丈夫か?
次を楽しみにしながら、待っています。
2009/09/21(月) 09:21 | URL | つゆかノエル #STO9711o[ 編集]
つゆかノエルさま
こんばんは。
度々のコメントありがとうございます。
これから後・のUPを・・・・
すっごい恥ずかしいですがやっちゃいます・・・
2009/09/21(月) 23:26 | URL | とば #-[ 編集]
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する