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つかつく砂吐き推進委員です。ヨロシクお願いいたします。

専務と私~あきら・後~

*ヌルイですが18禁です。未成年の皆様はお引き返しください。
 成年でも、繊細な皆様はお控えください。







・・・・・・・・すっごく気まずい・・・・・
リムジンに突っ込まれて
「メープル」
と行き先を指示してから、ずっと道明寺は外を見たまま。
「あのさ・・・」
様子を窺うのに声をかけたら、目線だけこっち向けて見下ろして・・・
すぐに逸らした。
「・・・・・・・・・・・・・・」
・・・傷つけた。
この人をすごく傷つけた。
今すぐ本当の事を言って謝りたい気持ちと、美作さんとの約束とで
板挟みになったあたしの頭の中はぐちゃぐちゃだった。

腕を痛いくらいに掴まれて、エントランスをくぐり、エレベーターヘ向かう。
抵抗しないで必死に歩調を合わせるあたしを見下ろして、
慌てて駆け寄ってきた支配人を、手のひと振りで下がらせる。

まだ、どうしたらいいのかわからなかった。

部屋に入って一度も立ち止まらずにベッドまで連れて来られて。
「っあ・・・」
突き飛ばされた。
ギシリ、と音がして灯りが遮られる。
表情のない美貌。
「な・・・なにするの・・・・」
心臓が破れるくらいに鼓動を打ち、そのせいで声が震える。
「調べてやるんだよ」
ジャケットを脱いで叩きつける。
「他の男の跡がないか」
片手でネクタイを緩めてそのまま抜き取る。
「抵抗するなら縛るけどどうする?」
返事ができなくて、ただ必死で首を振った。
「ふーん・・・・」
「あっ・・・!」
ブチッブチ・ブチ・ブチッ!!
制服の、ブラウスのボタンが音をたてて跳んだ。


こんなのやだ。
こんなのやだ。
こんなのやだ。

「あ・ぃた・・っ・・んっ・・・」
むしり取るみたいに裸にされて、灯りの下に晒された。
キスされることもなく
言葉をかけることもなく
いきなり胸を揉みしだかれて、舐めまわされた。
「ひ・・・あ・・やっ・・・やぁ・・・」
肩を押さえつける手は痛いけど、でも必死に加減してるのがわかる。
だってコイツが本気を出したら肩なんてとっくに砕けてる。

切なくて。
苦しくてどうしようもなかった。
彼がこんなにも傷ついていることに。

「あ・あ・あ・・あぁん・・・」
道明寺の指からぐちゅぐちゅと音が鳴る。
感じるところを擦り上げられて、びくびくと震えた。
「は・・・あぁ・・」

罰なんだ。
自分は脱ぎもしないで、ただあたしを追い上げるだけの男を見つめる。
表情のない顔は別の人みたいで
悲しい。
「も・・・や・ぁ・・・い・や・・ぁ・・」

あたしは鳴きながら泣きながら。

彼に向かって両手を伸ばした。



「すき・・・・・」
触れた肩が、ピクリと揺れた。
「あ・んん・・・ねぇ、すき・・・ん・・・・すきなの・・・」
首に手を廻して引き寄せる。
くるくるの頭は、少し抵抗してから
あたしの心臓の上に納まった。

「あ・あんたが、すき・・・あ・あ・・・あんただけ・・・・んっ・・・・」
・・・・・ちゅ・・・・くち・・・
「しゃ・・しん・っあっ・・・んの・・・言えなくて・・ん・ぁあ・・ごめん・・・」
・・・・・・・ぴちゃ・・・
「んんんん・・・・・でも、何もない。・・・・う・・・あんたが、心配することは・・・・ああ・・・」
・・・ぐ・・・ちぐちゅ・・・・
「なにもないから・・・・んっんっ・・・・すき・・・すきだよ・・・・すき・・・」
快感で溶けた頭でうわ言みたいにすきを繰り返した。

「あんただけ・・・・・あいしてる」

ゆっくりと道明寺が身体を起こす。
「・・・・・卑怯な女」
こんな時だけ言いやがって。
「ねぇ、キスして」
ちらりと舌を出してねだると、やっと与えられた。
優しいキス。
嬉しくて、また泣けてきた。
ちゅ、と小さくくちびるが鳴り、離れる。
「もっと言えよ。そしたら・・」
「すき だいすき あんたのことをあいしてる。
なによりもたいせつ。
あんたがいなきゃ生きていけない。
・・・・ねぇ、許さなくていいよ」
「・・・んだと」
「許しを乞うような事は、してない。だから、許さなくてもいいから。おねがい」

「愛して」

まだ近くにあった唇にそっとキスすると、骨がきしむくらいに抱きしめられた。
「・・・んなんだよテメェは、ちくしょう。んなことでごまかされると思ってんのかよ」
荒い言葉を吐き出しながら、低い声は愛を囁くように響く。
「お前みたいなずるい女、見たことねぇよ」
そして優しく辿るくちびる。

それからあたし達はゆっくりゆっくり時間をかけて。

仲直りした。




受付に来訪を告げると、上から迎えが来た。が。
「美作様、ご足労いただきまして…」
「あれ?」
牧野じゃねぇ。
西田・・・・だったか司の第一秘書。
牧野、どうしたんだ。
行けばわかるかと誘導されてエレベーターに乗ったが、何となく胸騒ぎがした。

「よお」
「よお、司。牧野は?」
「休み」
「へ~珍しい事もあるもんだ。あの元気なヤツが」
風邪か?とか言いながら、司のデスクに目を向けると。
足もとのゴミ箱に入ってんのは・・・・・・・

俺の写真じゃね?

「おい、ゴミ拾うなよ」
「司、これ」
俺の方はいい。
だけどこっちって・・・・
葵さんの旦那じゃん。
「知ってんのかよ」
葵さんの旦那が牧野の肩抱いて、家に入ってくってこの構図・・・
めっちゃヤバくね?
司に届けられたこの写真。
今日休みだっつー牧野。
牧野の事だ。
司にこれの事で問い詰められても、事情なんて言う訳ない。

そして司は・・・
黙ってそうかと言うような奴じゃない。

「・・・・・・・牧野に何した」
自分でも聞いたことがないくらい低い声が出た。
「あ?なに?」
「牧野に何したっつってんだよ!」
長い付き合いだけど初めてだった。
司の襟首つかんで怒鳴りつけた。
「・・・んだいきなり。てめぇケンカ売ってんのか!」
「なんで休んでんだよ、牧野は!てめぇが何かひでェ事したからに決まってんだろーが!!」
ぐんっと右腕を引いて。
司に殴りかかる1秒前。
緊迫した空気は
「こらー!!ケンカすんなー!!」
突然現れた牧野のでかい声に破られた。

「ま、牧野お前無事だったのか」
「お前、休めよ今日。来てんじゃねーよ」
「勝手に休みにしないでよ!あ、お疲れさまです美作さん」
「これ・・・これ・・・」
と、俺は写真をひらひら振って見せた。
「司にひでェ目にあわされてないか?」
「え、だ、大丈夫だよ」
「なんだよ、焦った。お前今日休みだっつーから。てっきり、これ見てキレた司がどっかに牧野
監禁とかして苛めてんじゃねーかと・・・おい、お前、手のとこ痣になってるぞ」
手を伸ばすと慌てて背中に隠して後ずさりした。
「なんでもないって!さ、さあ、コーヒーでもお持ちしましょーかねー」
そのままバタバタ出て行った。

なんかは、あったみたいだな…。

「あきら、その男の事知ってんのかよ」
「ああ・・・」
全ての事情を、話した。
話し終わって司を見ると、なんだ?
すっげービミョ―な顔してる。
「お前、牧野を責めたんだろ」
決めつけて言ってやると、ごにょごにょ何か言ってやがる。
「何したんだよ」
まだ言わねー気かよ。
「牧野、制服新しくなってたよな」
一瞬目を上げてギロリと睨む猛獣。
「アザとかもなってたよな」
「うるせーな・・・・くっそー!!何で言わねーんだよ、あいつ」
俯いてがりがり頭を掻く司に、あんまりやるとアフロになるぞと突っ込みながら。
「牧野だからな」
それしか言いようがねーだろ。
目を合わせて弱々しく笑い合った。



「悪かったな。俺のせいで」
送ってくれるエレベーターの中で牧野に謝ると、わざとらしくキョットーンとした顔で返してきた。
「何のこと?」
「お前、ぜってーワビ入れさせねーつもりだろ」
「たまには借りを返したっていーじゃん、って言ったでしょ」
「ったく。お前、胸はないけどいい女だな」
「ちょっと、何で胸が出てくんのよ!」
「あれ~?胸、貸してくれたじゃん。っつーかえぐれてたぞ、お前。司、何にも言わねーのか?」
「だからハラだっつーの!!」
「はははははは」

「サンキュな」
「また何かあったら貸すよ。ハラ」
牧野が叩くとポン、と間抜けな音がした。
「くくくくはははは!!!楽器かよ!」
「あははははは」
「なあ、牧野」
「ん?」
「今度はさ、まっすぐ見つめあえるような恋愛してーよ」
お前らみたいに。
「できるよ」
太陽みたいに笑った牧野はすごく眩しくて。
目にしみた。

「見送りありがとな。司にヨロシク」
「お疲れさまでした」
車の中から、牧野に手を挙げる。
まったくこんないい女、司には勿体ねぇ。


「大事にしろよ・・・・って、してるか」
雲を突くような上層階を見上げて、親友に向けて呟いた。



               

                         Fin

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コメント
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2009/09/10(木) 16:08 | | #[ 編集]
あきらぁ~ファイトォッ
こちはーv-222

あきらの秘密(?)を守って
いわれのないお仕置き受けて
それでも言わないなんて見上げたもんだけど
司はそれだから余計に心配で、嫉妬に狂うんでしょうね。
鬼畜になりきれない司(鬼畜な司は怖エーけど)
つくしへの愛の深さが……切ない……。

あきらのおかげで誤解は解けたけど……
あきら!つくしに惚れたか・・・e-440

あきらに芽生えたつくしへの気持ち
それを抑え込んだ悲しさ…
みたいのを感じたのは深読みしすぎ?

いい感じできてもコメディ落ちみたくて…
エレベーターの中での
あきらとつくしの会話は笑えた!!


    では、また・・・。e-463
2009/09/10(木) 16:59 | URL | magenta #-[ 編集]
無事帰還?
やっぱり・・・・

あきらぁ、まっすぐな恋をしてね。
(つくしはダメよ。司のものだもの!)
きっと、あきらにも本気になれる人がいるはずだもん。
だって、あの「バラッバラな」F4を影でささえているんだから。
どんな女性でも、きっと大丈夫!
幸せになれるはずさぁ~♪

さて・・・
司の調教は、やっぱり猛獣使いの手によって
途中で方向転換されちゃいましたねぇ~
(ヨカッタ、ヨカッタ♪)

ウソもつかず、約束も守り、尚且つ!!
司の調教の調教もしちゃう つくしちゃん!
やっぱり、あなたは最高にイイオンナです☆

さて、次のお話は?
こうなったら・・・総二郎かなぁ?
いかんいかん、またリクエストしてる。

楽しみにしています!
2009/09/10(木) 18:24 | URL | ちふゆ #-[ 編集]
minaさま
ありがとうございます。
変わり映えしない内容ですのに、いつも寄っていただいてうれしいです。
実は自分もニヤニヤしながら書いています・・・ってヘンタイか!
2009/09/11(金) 05:19 | URL | とば #-[ 編集]
magentaさま
こんにちは。
度々のコメントありがとうございます。
すぐにごまかされる坊ちゃんです……。
ごまかされて仲直りしてイチャイチャして、一人になったとき
「あれ?」
って思うのかなぁ。ぷっ。
しかし今回最後まであきつく・・・いえ、つくあきでしたね。
惚れたかなe-450
2009/09/11(金) 05:27 | URL | とば #-[ 編集]
ちふゆさま
帰還いたしましたっ!ビシッ!
司ちょっとひどかったですねぇ…
つくし痛いとか言ってましたねぇ…どんな痛いことを…
結局、すぐにほだされる坊ちゃんが私は好きです。
単純でかわいい(笑)
2009/09/11(金) 05:35 | URL | とば #-[ 編集]
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