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つかつく砂吐き推進委員です。ヨロシクお願いいたします。

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専務と私~The Cat~

会議から戻ると牧野の姿がなく、机の上に『資料室へ行ってきます』と書かれたメモが一枚。
「西田、今なんかすることある?」
「いいえ、会議が早く終わりましたので、30分ほど休んで頂けますが」
「ふ~ん」
俺はメモ用紙をポケットに入れてドアに向かった。
「30分後に須藤会長がお見えです」
「わかった」

足早に、たった今降りてきたエレベーターに向かう。
あのボケボケ女。
何でいねぇんだよ!
今朝忙しかったから、その分じっくり顔見てやろうと思って
会議もサクサク終わらせて来たっつーのに。

チッ

・・・・・それでも今回は行き先がわかってるだけまだマシだ。
しょっちゅう消えやがって、ボケ女め。
その度に社内をぐるぐる探し回る俺の事も考えろよ。
『だから何で探すのよ!あたしはあんたのスケジュールに沿って、
必要な時はちゃんといるでしょーが!』
『スケジュールったって、変更になる時だってあんだろーが!お前、俺の秘書なんだからこっから出んな!ウロウロしねぇで俺の帰りを待ってりゃいいんだよ!』
『あんたね、俺の秘書俺の秘書って、あたしの直接の上司は西田さんなの!そんでその上は社長なの!あんたに命令されるいわれはない!わかる?』
ちくしょうちくしょうちくしょう。
そのうちぜってー俺の直属にしてやるあの女。

専務室に籠ってたら、社内の事なんてわからないでしょーっつー西田とアイツの言い分もわかる。
確かにそーだ。
『道明寺を知るため』っつーことで出向して来てんだから。
でもな、あいつが社内ウロウロして何してると思う?
こないだなんか、掃除のババァの手伝いしてたんだぞ?
その前は若い男と話ししてやがったし。しかも笑顔まで見せて。
その前は営業のデスクでグラフ作ってたし。
全部ソッコー連れ戻したけどよ。

なにが『道明寺を知るため』だ。
その前にもっと俺の事、知った方がいいんじゃねぇの?
分刻みのスケジュールの中、
ビリビリした業務の合間に、お前の顔見ただけでどんなに元気出るか、とかよ。
わかれよ、鈍感女め。
「・・・・・ったくロクでもねぇ」
エレベーターのボタンをガンと押した。


資料室への角を曲がると
「まったく不思議な女だよな、お前は」
廊下を塞ぐようにドーンとある、倒れて壁にぶつかって、斜めになってる脚立。
「あ~、助かった~」
反対側の壁際に置かれた資料棚。
「一応聞いてやるけどよ、何してんの?」
棚の上に、足をぶらぶらさせた牧野。
「あのさ、蛍光灯が切れてたのよ」
上を指さして、いつものオーバーアクションで
「それで、総務に知らせに行ったら、なんか皆忙しそうで」
目を合わせないのは一応悪いと思ってんのか?コイツ。
「あたし、時間あったから代わりに換えたんだけど、脚立乗っても届かなくてさ。
あー。まあ、結論から言うと、ここから下りれなくなっちゃったんだよね、ははは」
はははじゃねぇ。
また余計な事に首突っ込みやがってと苦々しく眺めると、目の前に揺れる足首。

細いな。

昨日、掴んで揺すってやった時、指が一回りして余った感触を思い出す。
良すぎて加減できなかったかもしんねぇ。
アザとか、なってんじゃねぇのか?
「ねぇ、ちょっと、聞いてんの?た、助けてほしいんだけど」
確認するために、両方の足首を握った。
「ぎゃあああぁぁぁあああ!!!!」
「うわ、うるせーよお前、でけー声出すな!」
「離して、離して!早く離して、ヘンタイ!」
「なんだとぉ?」
思わず手を離すと、牧野は足を引き上げて、警戒する動物みたいなポーズになった。
「もう!ヘンな事しないでよっ」
「はは、お前、なんかアレみてぇ。自分で木に登っといて下りれなくなるの」
「ああ、ネコとか?って何が言いたいの」
「アホだよな」
可愛いから、からかったら、牧野は真っ赤になって怒りだした。
「もういいっ!自分で下りるから、早くどっか行って!」
「どーやって下りるんだよ」
「・・・・・・・・跳び下りる」
「やめろバカ、怪我すんだろ。ほら、手ぇ出せよ」
くつくつ笑いながら両手を差し出してやると、しばらく俺を睨んでからしぶしぶ手を伸ばしてきた。
肩に掴まらせてそっと引くと、牧野が上からそろそろと下りてきて、
意外と近くに顔があったから、つい唇をあわせちまった。
「なっ・・・!」
真っ赤になって睨みつけてくるけど、なにせ身体の自由がきかない。
「へ~」

チャンス

「ダメだからね!やめ」
全部言わせず、今度は唇をぴったり塞ぐ。
もごもご言ってるから、黙れの気持ちで思い切り濃いのをしてやったら、
いきなり上から牧野が降って来た。
「うおっ!っぶねー!!」
間一髪、抱きとめて
「腰が抜けるほど良かったかよ」
とニヤッと笑うと
「いい訳あるか、くそバカー!!」
バコン!
「いてぇっ!」
後頭部をぶん殴られた。

いい事考えた。
コイツが消える度に、罰としてキスしてやろう。
「ちょっと、その顔。またロクでもない事考えてんでしょ」
「ん?別に?」
「ヘンな事したら、退職するから」

・・・・・・・切り札はコイツが持ってたか・・・・・・
・・・ちっ





                   Fin




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コメント
懲りない奴?!

どうにかいちゃこら仕様とする司v-415

いっつもパンチや蹴り、いれられて

生傷絶えないだろうなって思うけど

猛獣だから大丈夫?

いつ見ても二人のラブラブとドタバタは

楽しいです。e-446
2009/08/31(月) 17:34 | URL | magenta #-[ 編集]
切り札はやはりつくしが握ってるのねぇ。

司坊ちゃん!
がんばれぇ~~

追い掛け回して、社内イチャイチャ作戦がんばって!

楽しみにしてるよお~
フレフレ!司ぁ~
2009/08/31(月) 19:34 | URL | ちふゆ #-[ 編集]
Re: 懲りない奴?!
いつもコメントありがとうございます。
たぶんこの後、脚立のことで揉めるはず。
『あたしが借りてきたんだからあたしが返すんだから返して返して』
『うるせぇおまえはもう専務室戻るんだよ!おい、そこのお前これ返しとけ』
『はっ、はい』
『ちょっと!』
みたいな。
2009/09/01(火) 04:53 | URL | とば #-[ 編集]
Re: タイトルなし
いつもコメントありがとうございます。
ついにイチャイチャが専務室から廊下まで漏れ出てきてしまいました。
しかし坊ちゃん、隙あらば!ですね。
つくしに隙がありすぎるのか?
2009/09/01(火) 04:59 | URL | とば #-[ 編集]
はじめまして
はじめまして
ランキングから来ました。
専務と私、一気に読んでしまいました。
司とつくしのドタバタが目に浮かびます。
すごくおもしろかったです。
2009/09/01(火) 21:08 | URL | つゆかノエル #STO9711o[ 編集]
Re: はじめまして
コメントありがとうございます。
読んでくださって嬉しいです。
おまけにコメントまで・・・はう・・・
励みになります。ありがとうございました。



2009/09/02(水) 09:40 | URL | とば #-[ 編集]
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2015/04/26(日) 21:14 | | #[ 編集]
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