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つかつく砂吐き推進委員です。ヨロシクお願いいたします。

プライマリ 5

プライマリ 5


 *ヌルイですが18禁です。未成年の皆様はどうぞお引き返しください。
  成年でも、繊細な方々はお控えください。
















     ~5th KISS~



道明寺に好きだと言われた。
それは何回も経験があるけれど、記憶を失ってからは初めてで。
まったく予想外の展開で。
「計画と違う・・・・」
ブツブツ言いながら道明寺邸へ向かう。
「確か当初の予定では、毎日顔を合わせてるうちに、少しずつ思い出すんじゃないかと」

ごん。

「いっ・・・・!・・・・・!・・・・・!」
門柱にぶつかった。
あまりの痛さにしゃがみこむ。
「いった~~~い!!」
鼻より先におでこがぶつかったのもショックだけど。
プルプル震えていると、上から頭をつつかれた。
「なにしてんの、牧野」
「花沢類」
涙目で顔をあげると、類がひょいとかがんで覗きこんでくる。
「こんなとこでウンコ座りすんのやめなよ。ガラ悪い」
「今、これ、ぶつかっちゃって。危うくアタシも記憶とぶとこだったよ」
門柱を叩いて言うと、類が吹き出した。
「ぷっ、そしたら記憶喪失カップルだ」
「シャレになんないよね。あはははは」
つくしも笑いながら見上げる。
「赤くなってる」
不意に類が笑い止んで、つくしの前髪をすくった。
そのままふーっと息を吹きかける。
「花沢さん、花沢さん」
「ぷっ、何その呼び方」
「すいません、ここ道明寺んちの前なんですけど」
「知ってるけど。どう?司。思い出した?」
「え・・・・いや、それはまだなんだけど・・・・」
「何赤くなってんの。キスでもされた?・・・・ぶっ、すごい顔!面白い、ははっ」
「ちょっと、何で花沢類!みみみ見てたのっ?」
「見る訳ないじゃん」

類に促され、邸までの長い道を歩きながら、ぽつりとつくしが言った。
「思い出してないんだよ?」
「思い出さなきゃダメなの?司、またあんたのこと好きになったんでしょ?」
「・・・・・・・よくわかんない」
昨日は高熱だったし。
あたしの話を聞いて、混乱して、そーゆー気になっただけかもしれないし。
「司はさ、記憶なくても別の人間になったわけじゃないしさ。またあんたに惹かれるよ。
いいじゃん、前の事覚えてなくたって。今、好きだって言うんなら」
「なんか、そうやって受け入れちゃうのは、違う気がして」
邸に入る前に話してしまいたくて、立ち止まって類に向き合う。
「いろんなこと、あったじゃない?酷い事もされたし、あたしも
酷い事したし、このまま忘れててほしいって思うくらいの事もある。
だけど、楽しい事とか、嬉しい事もいっぱいあったの。
いろんな事があって、積み重なって、今のあたし達になったんじゃ
ないかって思うんだ。 だから」
「牧野」
類の顔がすっと下りてきた。
ビー玉みたいな透ける瞳で、つくしと目を合わせた。
「司はずっと牧野の事が好きだよ。いろいろあったけど、変わんないよ、アイツは。
牧野を求めるのは、アイツの本能だからね。でも、牧野が納得いかないなら、納得いくまでやればいい。一番大事なのは、あんたが幸せになることだからさ」
「・・・・・・・ありがと、花沢類」
「ん」
「あとさ・・・・・」
「ん?」
「カオ、近すぎ」
「そう?」
「そう。ぷぷぷぷっ、もう、天然!」
2人がその時上を見たら、凶悪な目で睨む司と目があったかもしれない。
だが、笑いあう2人は気付かず、そのままエントランスに入った。


控室として使わせてもらっている部屋を出ると、タマに会った。
「先輩、道明寺、どうですか?」
「まだ微熱があってね、休んでいただいてるよ」
「そっか・・・。あ、花沢類が行ってるはずだから、先にお茶出しますね」
「頼むよ。ああ、今日、もうじき椿様が到着されるから」
「うっわ~!うれしい~!楽しみ~!」
「あたしは玄関ホールにいるから、何かあったら呼びな」

コーヒーを持って司の部屋に向かうと、花沢類が歩いてきた。
「あれ、もう帰るの?」
「司、寝てる。待っても起きないから、今日は帰る」
「そっか、じゃあまたね」
コーヒーのワゴンを厨房に返し、代わりにお掃除ワゴンを押して、
できるだけ音をたてないように部屋に入る。
ベッドに中の司は穏やかに寝息をたてている。
熱、どうかな。
起こさないように、そーっとベッドに上がり、そっと額に手を伸ばした。


ドアが開くのが風の動きでわかった。
そのままそろそろと近づいてくる。
目を閉じたままじっとしている。
藪の陰で、獲物を待つ肉食獣みたいに。
ベッドが揺れて、手を伸ばしてくる気配。

かかった

その手を掴んでベッドに引きずり込んだ。
「え、なになに!ど・・・どうしたの!」
小柄な女はあっけないほど簡単に司に組み敷かれ、それでも状況がつかめず慌てている。
「お・・・・起きてたの?あの、重いんだけど」
「類と何してた」
低く唸ると、つくしの目がパチパチ瞬く。
「何って・・・話し」
全く悪びれずに返事をされてムカついた。
「キスしてたじゃねーか」
「へっ?してない!してないよ!するわけない!」
目を丸くして否定するが、臨界点に達した司は聞こうとしない。
「お前、最初は類が好きだったんだよな。俺の記憶が戻らないからって、類にもどろーってのかよ」
「違うって!ちょっと!人の話を聞きなさいよ!」
暴れるつくしを押さえこんでいるうちに、もの苦しいような欲望に支配される。

       この女に
触りたい       キスしたい
      舐めまわしたい          泣かせたい
俺を好きだって言わせたい  
     
          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・抱きたい
               
完璧な造形の。仮面みたいな顔でクッ・・・・と嗤った。
「いいぜ。類とキスしても」
凶暴な気分になった今は、怯える顔さえ気持ちいい。
「俺にはもっといい事、してくれるんだろ?」
何か喚こうとした口を、無理矢理ふさぎ黙らせる。
角度を変える度に、悲鳴みたいな声が漏れた。
押さえつけていた手を離すと、肩をどんどん殴りつけてきたが、
気にせず背中のファスナーを下ろし、一気にメイド服を引き下げる。
白い胸元が現れて、心臓がどくん・・・と鳴った。
唇を寄せるとつくしの身体がビクンと跳ねて、鼓動が早鐘みたいに打ってるのがわかった。
「やだああぁぁぁ!!!!いやだあああぁぁぁぁ!!!」
「うるせえな、慣れてんだろ、つき合ってるっつーんだから」
答えは聞かずにもう一度舌をねじ込む。
そのままつくしの舌を引きずり出し、わざと音をたてて絡ませた。
力尽きて、抵抗がやむまで。
「やだぁ・・・・道明寺・・・・いや・・・・いやだ・・・・・・・」
うわごとみたいに繰り返すのを
「いやじゃねーだろ。お前は俺の女だって、自分が言ったんじゃねーか」
と一蹴して。

ブラを外してその白い柔らかいものに触れると、何とも言えない気分になった。
揉みしだきたい。思いきり。
欲望のままにしようとすると首を振って、声を上げて痛がる。
一緒にふるふると揺れる胸がかわいくて、両手で包みこんだ。
柔らかく揺さぶると、手の中で蕾が膨らんでくる。
そのピンクの硬さがいやらしくて、いきなり口に入れて舐めまわした。
「ひ・・・・あ、ああっ・・・・」
司の手を何とか止めようとしていたつくしが悲鳴をあげ、びくびくと身体を震わせる。
止める気はなかった。
スカートの中に手を突っ込み下着に手をかけると、無茶苦茶に暴れ出す。
「だめぇぇ!!!やだっ!やだぁ!!やめて!お願い、お願いだからっ!!」
記憶のない俺じゃダメなのかよ。
おんなじ身体じゃねーかよ。
勿体ぶりやがってと閉じた脚を無理矢理こじ開け、指をねじ込んだ。
「いっ・・・!や・・ぁ・・い・た・・・」
悲鳴にもならない声が、絞り出されるみたいに、漏れた。
・・・・・・・ちょっと待て・・・・・・
その、あまりの痛がりようと、指が感じるキツさと、真っ青になっていく
つくしの顔を見て、慌てふためいて身を起こす。
「・・・・ウソだろ・・・・・・だって、つきあってるって・・・・」
とんでもない事をしでかしてしまったのがわかって青くなった。
「うわ!」
慌てて乱れた服を整えようと手をかけた時、いきなりドアが開いて
「つかさ~!調子どお~?」
華やかな人が乱入してきた。
「椿お姉さん!」
青ざめたつくしと、のしかかる弟の姿を見て瞬時に状況を理解し
「くぉらぁ~~~!!!このバカがっっ!!!」
「あ!お姉さん、病み上がり・・・」
つくしの制止も間に合わず、回し蹴りをぶち込んだ。


「お姉さん・・・どうしましょう、これ」
床に昏倒した司を揺するが、目を覚ます気配がない。
「放っときなさいよ。そんなバカ。強姦されそうになったんだよ?つくしちゃん。
あ~、わが弟ながらホント情けない。あ~、育て方間違った」
「や、強姦っていうか、その、道明寺の中ではそういう関係あり、だと
思い込んでたみたいで・・・あの・・・」
「だって、やだったんでしょ?つくしちゃんは」
「は・・・・それは」
「嫌がる女を無理矢理なんて、サイアク。転がしときなさいよ、そんなの。
どっちみちそんなでかい男、あたしたちじゃ動かせないんだから」
ところでお土産あるわよ~~~♪と、連れて行かれそうになった時、
いてぇ・・・と声がして、司がむくりと身体を起こした。
呻きながら首を振り、顔を上げる。
バチンと目が合って。
つくしの姿を認めると
「ごめん!牧野マジで!悪かった、ごめん!」
すごい勢いで謝りまくる。
「司あんたね~!」
椿がつかつかと近づき、『婦女子を労わることについて』を始めようとした。
「ちょっと待って、ねーちゃん後で」
「はぁ?あんたね」
「牧野!」
「な、なに」

「思い出した!」

息をのんだような気がするがわからない。
それとも小さく悲鳴を上げたのか。
つくしから一切の表情が消え、目だけが見開かれていく。
頬を挟んだ司の手を幾筋もの涙が流れ、ぽつぽつと絨毯にしみをつけた。

そうして 司が記憶を失ってから はじめて

つくしは 声をあげて泣いた

            子供みたいに














      エピローグ~ハッピーエンド~



「しかし牧野、お前顔すげぇな」
「泣いたもんねぇ、つくしちゃん」
泣く時はうれし涙と決めていた。
しかし、ずっとずっと我慢していた涙はなかなか止まらず、
椿に招集をかけられたいつものメンバーがそろう頃には、ひどい有様になっていた。
激しく充血した目と。
腫れた顔と。
潰れた声と。
「牧野はどんなでもかわいいだろ」
「ああ、お前はな」
「目に膜、張ってるもんな」
「ふふ、でもそんなの聞くと、道明寺さんが帰って来たって感じしますね」
「良かったね~、つくし、頑張ったもんね~」
つくしを離そうとしない司の隣に座らされて、皆に囲まれる。
「こんな事だったらもっと早く一発殴っとけば良かったかもな」
「誰がやんだよ」
「あー!あたしあたし!あたしやる!」
「いや大河原、もういいから」
「滋さんは新しく習った技を試したいだけでしょう」
あははと笑った。
以前と変わらない空気が嬉しいと。
この場にいる全員が感じていた。

「殴られなくても思い出したよ、司は」
類が珍しく微笑んで言った。
「だって、ど忘れって、そーゆーもんでしょ」
「ど忘れ・・・・・・」

道明寺はあたしの事が負担だったんじゃないかとか。
めんどくさい関係を無意識に拒絶したんじゃないかとか。
だから記憶から末梢したんじゃないかとか。

実は暗く悩んでいたのが、類の言葉で吹っ飛んだ。
「ど忘れ・・・あは・・・あはははは!すごい!花沢類!ど忘れ!
ありがとう!あはははは!
大好き、花沢類!あははははは!!」
ゲラゲラ笑いながら、ありがとうと大好きを繰り返した。
「ぁあ?」
隣で司が凄んでいるが気にせずに。
司を羽交い絞めにしているあきらが
「こら!牧野ヘンな事言うな!」
って焦ってるが気にせずに。
「さあ!今日は呑むわよ!」
椿の号令で、ワゴンが運び込まれた。


さんざん呑んで足もとが怪しくなりながら、つくしは外に出た。
出たと同時にべちょっと転ぶ。
「いた~~・・・」
「何やってんだお前は」
呆れたような声を出して、司が手を伸ばす。
まだ信じられないような気がして、優しく笑う顔を見上げた。

ずっと、待ってた。
笑いながら差し出してくれる、この手を。

ボーっとしながら手を伸ばし、触れた瞬間つくしは二ヤリと笑い思い切り引っ張る。
うわ!っとバランスを崩して転んだ司を思い切り笑った。
「テメこのやろ!酔っぱらい!」
「仕返しだもん、いろいろの。ザマミロ~~~」
ベーっと舌を出す。
が。
至近距離で見つめる真っ黒な瞳に気づいて、すぐに引っ込めた。

「なあ、牧野」
見つめる瞳の中には一途な光があって。

「ごめんな」
囁く声には愛が滲み。

「好きだ・・・・・・」
くちづけは甘く優しい。

「もう忘れんなよ」
というと
「忘れるくらいなら死ぬ」
とのたまう。
「死ぬくらいなら忘れなさいよ」
くすくす笑って。
ビシッと指を指して言う。
「あたしが、何回でも思い出させてあげる!」
「「「「「「宣戦布告だな!!」」」」」」
「ぎゃっ!皆いつからそこに!」





                 Fin





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コメント
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2009/08/25(火) 22:41 | | #[ 編集]
やっぱり・・・・
司の記憶は、「刺激」ですねぇ~

でも、無理やりじゃなくてヨカッタ。

「待つわ」って言った時の司の顔が大好きだったので。
約束まもって欲しかったんです。

はぁ~でも、さびしいです。
お話終わっちゃって。

次のお話を楽しみにしていますね!
2009/08/25(火) 22:51 | URL | ちふゆ #-[ 編集]
Re: いい!!
最後まで読んでくださってありがとうございました~!
何回もコメント、頂いてとってもやる気出ました~。
凶悪な坊ちゃんも好きですが、ちょっとイチャイチャが足りません。
次はちゃんとラブりたいです・・・。
2009/08/26(水) 12:58 | URL | とば #-[ 編集]
Re: やっぱり・・・・
何回もコメントを頂いて、ありがとうございました~!
私も『待つわ』すごい好きです!
ズキューン!
つくしがその気になるまで何年でも待っててほしい…って、鬼か!

2009/08/26(水) 13:03 | URL | とば #-[ 編集]
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2009/08/26(水) 15:36 | | #[ 編集]
Re: タイトルなし
コメントありがとうございます。
拙い話ですが、読んでいただけて嬉しいです。
次も頑張りたいです。
2009/08/26(水) 17:23 | URL | とば #-[ 編集]
ヨカッタです!
読みごたえありました! 
記憶がないあたり原作ではツライ展開でしたが、
このお話はつくしのパワーが炸裂で読んでいて楽しかったです。

素敵なお話をありがとうございましたv-22
2009/08/26(水) 23:33 | URL | わか #-[ 編集]
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2009/08/27(木) 00:12 | | #[ 編集]
Re: ヨカッタです!
こちらこそ、ありがとうございました~!
坊ちゃん、蹴られて思い出すなんて、まるで昔のTVみたいだとか思いながら…。
ごめん、司。
2009/08/27(木) 10:14 | URL | とば #-[ 編集]
Re: タイトルなし
はじめまして。
読んでいただいてありがとうございます。
管理人、ふざけ病にかかっているため、今後もシリアスは期待できないかと…スイマセン。
コメントいただいて、とっても嬉しかったです。
ありがとうございますた。
2009/08/27(木) 10:20 | URL | とば #-[ 編集]
続・面白かった!
こんにちは!

1~5まで一気読み~!

つくしと司の出会いから今までを
何日もかけて話してるとこなんて
『千夜一夜物語』みたいってね。

このお話もテンポよくて、わくわくしながら読みましたぁ!

司とつくしのやり取りも、F3の乗りも
面白かった~!v-218
2009/08/27(木) 16:45 | URL | magenta #-[ 編集]
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2009/11/25(水) 18:23 | | #[ 編集]
あやとさま
ありがとうございますe-420
拙い文章でお恥ずかしいですが、ハッピーエンドには自信があります!ので、これからもヨロシクお願いいたしますe-415
2009/11/26(木) 08:29 | URL | とば #-[ 編集]
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2010/07/20(火) 07:08 | | #[ 編集]
リリコさま
こんにちは
初めまして、とばと申します。
わー、全部読んで下さったんですかe-449ありがとうございます。
わー、プライマリすごく懐かしいe-449そして恥ずかしい。
リクありがとうございました。
できるかな?できるかな・・・←めっちゃ弱気(笑)
道明寺邸でメイドをしていたつくしちゃんは、もうホントに大好きなので機会があれば書きたいメイド~~~e-266←プレイじゃないですよ~(笑)
あ~萌える。
ありがとうございましたv-344
2010/07/20(火) 10:59 | URL | とば #-[ 編集]
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2016/09/10(土) 22:53 | | #[ 編集]
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