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つかつく砂吐き推進委員です。ヨロシクお願いいたします。

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休日 4

「きゃー、かわいい!ウソっ!!すっごいかわいい!」
「これは坊ちゃんが3歳で、初めて乗馬された時」
「ちっちゃ~い!か~わ~い~い~♡」

・・・・・・・・・また2人でくっだらねーことやっていやがる。
んな暇あったら、一刻も早く俺に顔見せろっつーんだよ。
牧野が来たっつー報告受けてからじーっと待ってたのに、待てど暮らせど姿を見せねぇ。
痺れを切らして迎えに出てみれば、先にタマの部屋に行ったとか言われるしよ。

「おい!」
文句言ってやろうとドアをガンッと開けると、
「おはよ、道明寺」
ぱあっと笑う。
・・・・・こいつ確信犯じゃねぇ?・・・・・・
文句は口の中でゴニョゴニョになり、そんな俺をタマが笑った。

腑に落ちねー気分で牧野の隣に乱暴に腰をおろすと、タマが茶ぁ出して来る。
「マズイ」
一口すすって言った途端に、牧野にベチンとはたかれる。
「ってーな!なんだよっ!!」
「ヒトにお茶出してもらって文句言うな!アホッ!」
「文句じゃねーよ、感想だろ」
「かっわいくない!あったまきた!」
牧野はこっちを睨みつけて、出ていた写真を1枚手に取ると、すっと立ち上がった。
仁王立ちになると、ビシッとこっちを指さして
「あんたの、この恥ずかしい写真を皆に見せてやる。クックック・・・」
わざとらしく肩揺らして笑いやがって。

「おい、ちょっと待て、何の写真だそれ」
部屋を飛び出した牧野を追う前に、タマを振り返って確認した。
「タマ、何の写真だった?」
ババァはニヤニヤしながらズズっと茶をすすり
「そうだねぇ、なんだったかねぇ」
ちくしょー、モーロクババァめ。
取りあえず、牧野を捕獲するため追いかけだした。

「待てっ!牧野っ!」
「やっだっよ~っ!!」
タタタタタタタタタタタタタタタタ
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「あっ!ごめんなさい!」
「きゃっ・・まき・・・キャー!坊ちゃん!」
前を行く牧野を追っかけて廊下を爆走すると、横から出てくるところだったメイドが飛びのき座り込む。

「牧野様、東側はお掃除中ですよ」
「あ、はいっ!どもっ」
「あ~!!追いつかれそう!」
「つかお前らっ!そいつ捕まえろっ!」
俺が言っても使用人どもは笑うばかり。
ふざけんな、主人は俺だろーがよバカどもが。
手懐けられやがって。
犬か、てめえら。

はっきり言ってこの家の構造は今じゃ牧野の方が詳しい。
俺なんかは決まったルートしか行かねえし。
つーかフツーに、使用人の休憩室で煎餅とか喰ってる牧野の方が間違ってる、絶対。
おかげで昔以上に、あいつら『牧野>俺』じゃねーか。

・・・ちょろちょろ逃げ回りやがって。
直線だったらソッコーとっ捕まえてやんのに、捕まりそうで捕まらない。
そんな追っかけっこを続けていると、玄関ホールに出た。

くっそ、こーなりゃ。
「斎藤っ!三沢っ!」
「あ!やだ、ずるいっ!」
俺の意図に気づいた牧野が振り返って怒鳴る。
「うっせー!メイドがお前の味方なら俺はSPだ!斎藤、三沢、そいつ捕まえろ!」
玄関ホールのあっち側にSP集団。
そいつらが牧野を抱きとめるように手を広げる。
「ばっかやろ!てめぇら、牧野に触んじゃねーよ!」
「は?ではどうやって・・・」
虚を突かれたSP達の横をすりぬけ、行っちまった。
「ちくしょー!止まれっ!牧野っ!」
笑ってんじゃねえ!!クソSPどもが!!
お前らもかよっ!

プールんとこに入ってったのが見えた。
と、思ったら。

バッシャーン!!

ハデな水音。
・・・・・・ありえねぇ。
追っかけて入ってくと、そこには予想通り、びしょぬれの牧野がプールの中に突っ立ってる。
呆然としたマヌケ面と目があう。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」

どうしてこうなったかなんて知らねぇ。
ただ、そこに穴がありゃあ落ち、水場がありゃあハマる。
それが牧野って女だ。
「ぶ・・・」
左手で口を押さえたが間に合わなかった。
「ぶは・・・はははっははははは!!!」
耐えきれずに指さして笑ってやると、
「なに笑ってんのよ!!!」
と、水面をバンバン叩いて興奮して、その飛沫がかかってもっと濡れてるし。
ありえねぇ、まったく。
こんな面白ぇ女、他どこ探したって他にいる訳ねぇ。

「信じられない、もう。あ~・・写真も濡れちゃった。アイロンで乾くかなぁ」
ぶつぶつ言いながら写真をプールサイドにおいて、びしょ濡れのままこっちを見上げる。
ははは、バーカ。俺の言うこときかねーからバチが当たったんだぜ。
まあ、温水プールだから風邪もひかねーだろ。夏だし。つか服濡れて貼りついてんぞ。下着も透けてるし。スカートは水圧でぷかぷか浮いてパンツ見えそうだし。
わざとか?挑発してんのか?
ある訳ねぇけど。

「ねぇ?」
すっ・・・・と、伸ばされる、ほっそい両腕。
なんだよその、『だっこ』のポーズ。
おいっ!首とか、かしげてんじゃねーよ!その上目づかいもやめろ!
ソッコー。今すぐ。
罠か、罠なのか、罠だよな。
何でも言う事聞きたくなるじゃねぇか。

解っていながら、操られる自分がバカ。
俺はプールサイドに腰を屈めた。

華奢な指が俺の二の腕に巻きついて。
シャツを濡らしていく。
水から引き摺り出して、胸の中に納めちまおうと思ってた。
そんで、あっためてやる。
いろいろして。

牧野の手が触れたところが熱い。
・・・んだよガキでもあるまいし動揺すんじゃねぇ。
「引っぱんぞ、ほら」
わざとぶっきらぼうに言ってやると、一瞬目が合った牧野は。
ニヤリとずるい顔で笑うと、俺の腕をグッと掴んで、思い切り引っ張りやがった!
「おいっ!てめ、やめ」

バッシャーンッ!!

ちくしょーちくしょーちくしょー!!
ありえねえ!!
ちょっとは警戒してたけど、マジでやるかフツー!
あったまきた。
水面上に響く、籠もった笑い声を聞きながら底まで沈む。
つかどんだけ嬉しいんだよ、もう笑うのをやめやがれ。
自分から立ち昇る気泡の隙間から、青の間に揺らめく牧野を捜す。
水の中でスカート捲れ上がってパンツ丸見えだぞ、お前。
わかってんの?

あったまきたから、足首掴んで、牧野も引きずりこんでやった。
「ぎゃああぁ・ごぼごぼごぼ・・・」
盛大に、叫び声とでかい気泡を上げながら沈んできた、にくったらしい女を抱きしめる。

牧野は水から出せと上を指さし、叶わないと悟ると暴れ出した。
いいな、水中。
殴られても蹴られても。
何されてもたいして痛くねぇ。
代わりに、抱きしめてても何か、ピッタリいかなくて物足りねぇけど。
もっとくっつきたい。体温が同じになるまで。

「・・・・・・ぷ・・・はっ!」
牧野を抱きしめたまま、水から顔を出す。
そのままプールサイドにトンと座らせる。
「し・・・しぬ・・・はぁはぁはぁ」
顔にかかった髪を上げてやって、デコ全開。
スゲーかわいい。
息が整ったらキスしてやる。
長くて濃いヤツ。
だから今のうちに、せいぜい吸っとけ。

前髪を上げたまま頭を掴んでじっと待つ。
呼吸が落ち着いてくると、でっかい目でギリギリ睨んできて。
多分1秒後に喚き出す。
「あんたなにかんが」

ビンゴ!

グイッ!
「・・んっ!!!!」
絶妙のタイミングで口を塞ぐのに成功。
その後は、可愛くねぇ口から甘い泣き声が漏れるまで。
びしょ濡れの身体が熱くなるまで。
予告通り(してねーけど)長くて濃厚なキスをした。

「・・・は・・・ぁ・・・・・・」
すっかり潤んだ目で、とろけた表情で。
もぞもぞ動きだす。

「・・・・・なあ」
シャツの上からでもわかる、胸の頂の反応を、親指で潰してやると
「やだっ!バカ変態っ!」
身体を捩って逃げ場を探してる。
キョロキョロしてた視線が入口に向くと
「・・・あ・・あ・・・あれ・・・」
「は?」
「ぎゃああ!!何あれえぇっ!!!!」
「ばかウッセーお前。何だよっ!」
「あ・あれっ!!いついついつ・・見らっ!」
「落ち着け、ちゃんと喋れ、お前」

赤くなったり青くなったりしどろもどろに言うのから推察すると、入口の所に置いてある
タオルとバスローブが気になるらしい。
「あれならさっき、メイドが置いてった。お前気づいてなかったけど」
「さっきって、いつ。どれぐらいさっき。何してた時。」
「あー、お前が声出し始めたぐれぇか」
「ぎゃー!ヘンな事言うなっ!ってかあんた、人が来たの知っててそのまま続けた訳?」
「悪りぃかよ」
「悪いに決まってんでしょー!このボケっ!痴漢っ!変質者っ!」
ドガシッ!!!
「いってぇ!」
そのまま俺にケリ入れて、走って行っちまった。


笑いながら水に沈んだ俺は、水面目がけて浮上した勢いでプールから脱け出した。
さあ、牧野を探そう。
裸足のまま廊下を歩くと、前を行った牧野の痕跡もありありとわかる。
くつくつ笑いながら追っかける。
アシアト、超ちっちぇー。
とっ捕まえて、濡れたの脱がして、風呂に突っ込まなきゃな。
だって、風邪ひいたらタイヘン、だろ?

一緒に入れるかどうか。

そりゃ牧野の機嫌次第。






                           Fin



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コメント
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2009/09/12(土) 00:28 | | #[ 編集]
ぴこぴこさま
こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
「にがにが・・・」は、実はワタクシも好きなお話で←自分で言うな。
ハタチくらいの時って、女子で集まるとこーゆー話とかもっとえげつない話とかしてました。
一時期なんて、友人の彼氏全員の最短時間なんかも知ってたものです←ヘンタイです。
v-12えっと、これからも頑張ります。
失礼いたしました。
2009/09/12(土) 02:03 | URL | とば #-[ 編集]
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