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つかつく砂吐き推進委員です。ヨロシクお願いいたします。

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専務と私~自爆スイッチ 前編~

ヌルイですが、R18です。この先を読むと、はしたない事になっておりますので、そういうのが嫌いな方、繊細な方、厳格な方、つかつくはそんな事しないっ!と思われる方は読まないようにお願いいたします。笑って許せる自信のある方だけ、お進みください。
















ふー。



あたしはひとつ息を吐くと、平常心、平常心、と繰り返し、専務室のドアを開けた。
カチャ

「わっ!」

目の前が暗い。
視界を塞ぐ、スーツの胸元。
ネクタイに顔を埋めそうになって、慌てて飛びのいた。

「わ・わ・わ・・・っ!」

その拍子にバランスを崩したあたしを、難なく抱きとめ助けてくれる。
「あ、ありがと」
「気をつけろよ」
頭の上で道明寺の低い声。


あたしは、その腕から逃れるようにドアから脇に退けて、うわずった声を出した。
「あ、どっか行くの?」
「会議」
「ああ~っ、そうだね。そうだよね!会議の時間だもんねっ!行ってらっしゃいませ、専務。会議、頑張ってくださいね!美味しいコーヒーでも用意して、お帰りをお待ちしておりますので、おほほほほ」
「・・・・」
ヤバい、なんか間違った?
「おい」
道明寺が明らかに不審がっている。
「お前、なんかおかしくねぇ?」
ギクリ
「おっ!おかしくなんかないよ」
間髪いれずに答える。
床に落とした視線が泳ぐ中、ピカピカの革靴がゆっくりと動いてあたしの前に来た。

ぎゃ

途端に上がる心拍数。
ぎゃー、平常心、平常心、平常心!



ぎゅっと目をつぶったあたしの頭の上で、トン、と壁が振動した。
そして、ドアが閉じられる。
同時に暗くなる視界。急接近したスーツの布地。
圧迫感に思わず顔を上げると、壁に手をついて、道明寺があたしを見下ろしている。


な、なんだよ、じっと見ないでよ。
影作んないでよ、暗いじゃん。
ちょっと、そのまま覗きこまないで。その顔の角度はやめて。
やたらとかっこ良く見えるんだってば。
顔、近い。近い近い近い。やめてって言ってんじゃん、もう。

長身が作る影の中、あたしは頭の中で道明寺を罵倒しながらバカみたいに赤面する。
「な、なによ」
「なんかあったろ」
「えー?何が?何を?何のこと?やだなあもう、気のせいだよー。ちょっと資料探しに行っただけだよ?なにもある訳ないじゃない。ところで道明寺、時間時間。もう時間がないよ。早く行かなきゃ、みんな待ってるよ。あんたが行かなきゃ、会議が始まらないじゃないの。大変大変」
「・・・・・」
道明寺はなにやら押し黙り、じっとあたしを見下ろしている・・・気配・・・・。
なんなのよ、この沈黙は。

ああ視線が痛い。頭のてっぺんにザクザク刺さってる。
さらっと流して行って欲しいのに、ヤツは追求する気、満々らしい。



「牧野」
なぜ屈む?



「牧野って」
なぜ更に近づく?



「顔上げてみな」
絶対ヤダ。



あたしは泳ぐ目を止める事も出来ないまま、固まった。
すると、次の瞬間、天からの助け。
几帳面なノックの音がしたと思ったら、
「専務、時間ですが」
抑揚のない声と共にドアが開き、西田さんが姿を見せた。



西田さんが見たのは、壁に張り付くあたし。
・・・と、あたしの頭上の壁に、肘まで付けて距離を縮め、今にも鼻が触れそうな距離で迫る上司の姿。

「・・・・・」
西田さんが溜め息をついた。
「なんだよ」
「・・・社内ではお控えください」
「なんだよ、まだ何もしてねーだろ」
「仲がよろしいのは結構ですが、業務に支障が出るようでは困ります」
「ですよねーっ!」
仲がよろしい、なんて言葉には色々言いたい事もあったけれど、あたしはここぞとばかりに大声を出して、道明寺を押しやった。
「ほらほらほら、行かなきゃ!みんな待ってますよ!行ってらっしゃいませ、専務」
「牧野お前な・・・」
「専務、お急ぎください」
「チッ・・・」
西田さんに急かされて、あたしに疑惑の目を向けながらも、道明寺は会議へと出かけて行った。






はぁぁぁぁぁ・・・・・
誰もいなくなった専務室に、今度はあたしのため息が吸いこまれる。



「あーもー、どっと疲れた・・・」

あたしは肩を落として、入り口近く、自分のデスクがある小部屋に入ると、ドサッと椅子に座った。



道明寺の勘は正しい。
『なんかあったろ』って?
うん、あったあった。
あたしはついさっき、男性社員に交際を申し込まれたところなのだ。


資料を探しに行った資料室。
目当ての資料が見つかって、さて帰ろうと廊下に出ると、男性社員が立っていた。
どこの部の人だろう。
見知った顔じゃないから、わからなかったけど。
・・・・。
『ずっと好きだったんだ』なんて。
『良かったら、つき合ってくれないかな』なんて。
うーわーわーわーわー。まるでマンガかドラマ。

滅多にない事だから、すごくびっくりして、すごく慌てて、真っ白になっちゃって。
頭の中はうわーうわーうわーってばっかりで、世間の女子の皆さんには鼻で笑われそうな動揺っぷりだったんだけど。
ハッと正気を取り戻して、一番に考えたのが
『これが道明寺に知られたら、この人が危ない!』
だったのって、いったい・・・・。


・・・・・・

大体あいつが、必要以上に嫉妬深いのがいけないんだ。
二言目には、お前は信用ならねーとか、キョトキョトしすぎだとか、そういう事言うし。
お前は男と喋るなとか、専務室から出るんじゃねーとか言われた事もあったな、確か。
あたしが言われるだけならまだいいんだけど、嫉妬の余波は何の罪もない社員の皆さんにも及ぶのだ。


良い人間関係と、適度なコミュニケーションは、スムーズに仕事を進める上で、とっても大事な事だよね。
同じ事言うにしても、ぶすっとして言うのと、笑顔で言うのじゃ、印象って全然違ってくるよね。
だからあたしが男性社員と喋ったって笑ってたって、それって社会人の常識、ある意味エチケット。全く普通の事だって言うのに、それをいちいち浮気だ浮気だと騒ぎたて、相手のヤツぶっ殺してやるとか、犬に喰わせるとか、アラスカ送りにしてやるとか物騒な事言うし(しかも目が本気)。
仕事の話、してるだけなのに、相手が男性社員だと遥か遠くからでも睨みつけ、威圧して、すっごく空気を悪くさせるし。
それが当然だと真面目な顔で主張される、あたしの精神的疲労を想像してください。

「はぁ・・・」
誰かに好意を寄せられるのって、本当は嬉しい事のはずなのに、あたしのこの苦悩と疲労と危機感は何なんだろう。
お陰で、さっきの人にだってしどろもどろになっちゃって、ただ慌てるばっかりで。
逃げるみたいに帰って来ちゃって。
いい人そうだったのに、申し訳なかったよね。
はぁ・・・

・・・・
「・・・仕事しよ」
あたしはPCの電源を入れると、やりかけの資料整理を進めるためファイルを取り出した。







    ***





 カチャ


ドアが開く音に顔を上げると、道明寺と西田さんが入って来たところだった。
「あ、お疲れさまでした」
声をかけたあたしに、道明寺は軽く視線を緩ませながらも指示を出し続け、西田さんもメモを取る手を休めない。
あたしは2人にコーヒーでも淹れようと、専務室を出た。


ところが、戻った時には西田さんはもう居なくて、道明寺がデスクに座ってパソコンの画面を睨んでいるばかり。
「あら」
あたしは2つコーヒーが載ったトレイを持って、近づいて行く。
「専務―、コーヒーをお持ちしましたよー」
「ああ、サンキュ」
「西田さんのも淹れたのに、もう行っちゃったんだね」
そう言いながら、大きなデスクを回りこんで、道明寺の分のコーヒーを置いて。
西田さんのは、お向かいの執務室に持って行ってあげよう、と、戻りかけたのに、何かに邪魔されて行く事ができない。
見ると、道明寺が腕を伸ばしてデスクに手をかけ、あたしの進路を邪魔している。
「道明寺?」
上目遣いの三白眼と視線が合った。

「なに?邪魔しない・・・でっ!っと、あぶなっ!道明寺、危ないって!」
あたしをとじこめた腕は、あろうことかグイとウエストのところに巻き付き、引き寄せようと力を込めて来た。
「やっ・・・道明寺、コーヒー零れちゃうってば」
トレイを浮かし気味にバランスを取ると、それもあっと言う間に取り上げられ、西田さんのコーヒーは波立って飛沫を零しながら、デスクに放り出されるように置かれた。

「道明寺っ、な・・・んっ・・・」

下から咬みつく様なキスをされる。

反射的に引こうとした頭は、後頭部に回った大きな手で丁度いい角度にさせられ、彼の唇まで導かれた。
「・・んんん~っ!っ・・んん」
その強引なキスに、あっと言う間に意識が持っていかれる。
引き寄せられるままに彼と密着させられ、唇の間から入って来た舌が、思うままにあたしの口腔を嬲りだす。

「・・・っん・・・道・・・っ・・・離・・・っ」

焦るあたしは混乱する意識の中、この事態の理由にピンときた。




バレたんだ!

どこからか知らないけど、あたしがあの男性社員に交際を申し込まれた事が、バレたんだ!
そうとしか考えられない、この唐突さ、強引さ。
あたしは青ざめながら、無理矢理彼から身を引き剥がした。


「どうして分かったの?」
「は?」
「え?」
訝しげな表情に、自分の失敗を知る。
「・・・・何が?」
道明寺の目が、鋭くなった。
・・・ち、違ったぁぁぁぁっ!
墓穴!やぶへび!自爆!あたしのバカバカバカ!

頭の中では、自分を罵倒する言葉がぐるぐると回り、焦ったあたしは上手い言い訳も考えられないまま、
「なっ、なんでもな・・・・ひゃっ!」
逃げようとして失敗して、あっと言う間に捕まってしまった。

「道明寺!待って!違うっ、違うのっ、や」

首根っこ捕まえらるって、まさか本当に体験するとは思わなかった。
後ろに回った道明寺の手が、すごい力で引き寄せる。
「きゃーっ!」
座ったままの体勢から、長い足で一気に足払いをかけ、道明寺は自分の膝の上にあたしを引きずり上げた。

「やだっ、ちょっと、なにすっ、ん・・んっ・・・んっ」
抗議しようとした唇は、あっと言う間に塞がれ、さっき以上に執拗に中を舐めまわされる。
まるで、罰みたいに。
それから、暴れるあたしの力なんかものともせず、道明寺は制服のブラウスを引き出し、その裾から手を入れてきた。
「!!!」

撫で上げるように背中を滑った指先が、いとも簡単にホックを外し、一瞬で役に立たなくなったブラを押し上げ、胸のふくらみを覆う。
「・・・・ん・・・・・ふ・・・ん・・・っ」
やわやわと揉みあげるその動きが、少しずつ服を押し上げ、肌が空気に晒されていく。
長いキスに意識が霞んで、身体の力が抜ける。
触れられてもいないのに、胸の頂きが服に擦れ、充血してジリジリと熱くなる。
そこを、指が押しつぶした。
「!!!!」
びくん、と、思わずのけぞる、その隙をつくように、道明寺の手がスカートに入って来た。



「・・・・んんっ!んっ!・・・ん~~~っ!!!!」

やめろって言いたいのに、暴れて抵抗したいのに、口は塞がれ、手足は力が入らない。
窮屈なスカートの中では、社内ではあり得ない行為が繰り広げられ、くちくちと湿った水音が耳に入り、あたしは恥ずかしさで死にそうになった。
口を塞がれ、言葉も出せず、呻きばかりを漏らして震えるあたしの身体は、その代償のように体温だけがグンと上がっていく。


道明寺の指は、あたしが一番反応するところばかりを執拗に撫でさする。
声にならない喘ぎが、彼の口腔に響いて舌に掻き回される。
もうダメ、と、ぶるぶる震え、喘ぎではおさまらず身体が弓なりにのけ反った瞬間。


あたしの中に指が埋め込まれるのと同時に、不意に唇が解放された。

「あっ・・・や、ああぁぁぁ・・っ・・・!」

濡れた嬌声が専務室に響いた。
信じられない、信じたくない。
今のが外まで聞こえていたら、と、慌てて自分の手で口を押さえたけれど、もう遅い。




くっ・・・と、耳元で小さく笑う声がした。
「ヤラシイ声」
「~~~っ!」

ひどい。
ひどい男。

こんな意地悪なオトコ見たことない。
あたしが声を出すその瞬間、わざと唇を解放した道明寺はニヤリと口端を上げて、泣きそうに睨むあたしの睫毛にキスをする。
強引で、勝手で、残酷で、あたしばっかり責めて、追いつめて、恥ずかしい思いをさせて、それを見て笑って。




嫌い。
嫌い、嫌い、嫌い、嫌いだもう、道明寺なんて大嫌い。






                後編へ





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いつもありがとうございます




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