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つかつく砂吐き推進委員です。ヨロシクお願いいたします。

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ハニィハント 22

1日目。
追いかけてきた道明寺の前で癇癪を起こして、騒ぎ散らした。
2日目。
一日中ベッドの中に引きこもって、恥ずかしさやら自己嫌悪やら何やらと闘って。ジタバタして。
そして3日目。

わんわんわんわんわんわんわんわん
全く、この立ち直りの早さって、一体どうなってるんだろう。
3日目、今日の朝。
浮上。

わんわんわんわんわんわんわんわん
どうやら同じ事で3日も悩めない体質らしい。
言いたい事は言ったから(言ったっけ。泣いてグダグダで、文章になってなかったかもしれないけど、まあ、その前に言ってあるし、うん)、いいんだ、後は。

司は姿を見せない。
つくしはぼんやり考える。
あのしつこい男が離れて行ったって事は、終わったんだ、今度こそ。
諦めたのか呆れたのか、それはわかんないけど。
後は、忘れるだけなんだ・・・・・・・。
6年かかっても忘れられなかったくせに、とか言うんじゃないわよ。
7年目に、忘れるかもしれないじゃないのよ。

ボーっとしてたらいきなり後ろから
「ワンッ!」
と、どつかれた。
「ぎゃっ!!!」
べちょっ、と転んだ芝生の上。
見上げると、逆光で、おっかない顔の黒い犬。
「ちょっと!アルバート!」
あははと笑って抱きしめる、硬い感触。
黒くて、あたたかくて、柔らかい毛皮の下で、筋肉が張りつめているのがわかる。
すり、と頬を寄せるとあったかい匂いがした。

『・・・・・・に、やられたなんて、SPの名折れなんだからね!』
遠くから、滋の声が響いてくる。
警戒体勢を取っていたにも関わらず司の侵入を許し、しかもやられっぱなしだった醜態に、滋のプライドはいたく傷つけられ、ここ3日というものSPたちは『強化訓練』に入っていた。
『これが終わったら着衣水泳だからねっ!』
「シゲルさん、張り切ってるな~」
しかし、着衣水泳って・・・意味あるんだろうか・・・
のんきに言いながら、つくしはばたりと芝生に倒れる。
青い空。
白い雲。
その中にヌッと顔を出すドーベルマン。
ぷっ、と吹き出し
「次はあんたたちなんじゃないの~?シゴかれるよ~?」
笑いながら言うと、アンソニーとアーチーとステアとテリーとアルバートは倒れたつくしを熱心に嗅ぎまわり始めた。

「野犬に喰われる死体」
「お!上手いな!っつーか喰うとこなくね?」
「骨っぽい方がダシ出て旨いんじゃねぇの?なあ牧野」
「煮ねぇし」
「・・・・・・・・・出たな。道明寺の手先め」
爽やかに晴れた空の下、光り輝くようないい男が2人、並んでこっちに来るところだった。

「おいおいおいおい。睨むなよ」
「そーだそーだ。俺ら、ちょっとお前の様子を見に来ただけだし」
「なんたって俺たち、親友を不能から救う会だからな~」
「はははっ!そーだった!」
能天気に笑うお祭りコンビをジトーっと睨み、つくしがむくりと起き上る。
そして
「うるさい。真ん中分け2人組」
西田ばりに抑揚のない口調で言うと、
「アンソニー!アーチー!ステア!テリー!アルバート!やっておしまい!」
ビシっと2人を指さした。

わんわんわんわんわんわんわんわん

犬たちが一斉に2人目がけて走り出す。
「うわ!やめろ!牧野やめさせろっ!」
「ちょっと待て!うわわわわ!」
慌てる2人に、つくしが思わずぷっと吹き出し
「あははははは!あ~、やっぱり2人も犬ダメなんだ。お坊っちゃまだなぁ~」
小気味良さそうにからかいの声を上げる。
「呑気に見てんじゃねぇ!やめさせろって!」
焦って大騒ぎする2人に気づいて滋がこちらへ向かってくる。
そして、つくしと同じジトーっとした目で
「司でしょ」
と言った。
答える余裕もなく、あわあわしている2人を見てニヤリと笑う。
「助けてほしかったら、美作の持ってるボーキサイトのルート、一本寄こしな。西門家からは茶碗一個でいいよ。200年より古いやつ」
「うるせぇ!早くどけろ!」
「お前、司にやられたからって俺らに八つ当たりしてんじゃねぇよ!」
「連帯責任!」
「連帯してねぇっつーの!」
「いいから、なんとかしろ~~~!」
「・・・・・ぷ・・ぷぷぷっ!あははははっ!」
困り果てたいい男2人を大声で笑うと、少し気が済んだのか滋は犬たちに指示した。

「ハウス!」
「「「「「ワン!」」」」」

主人のひと声。
ダダダダダダダダダダダ・・・
ビシっと、滋が彼方を指さして言うと、5匹のドーベルマンは一斉に走り去った。
「・・・・・・・・あー・・・ビビった・・・」
「・・・・・・っつーか、ダチにイヌけしかけてんじゃねーよ・・・」
放心して突っ立っているのを滋と2人して笑って、ぱんぱんと草を払って立ち上がったところに桜子が歩いて来た。
「先輩、滋さん、お茶の時間・・・・っていうか、追加ですね2人分」
「桜子、お前居たの?」
「強化合宿中なんです」
対・道明寺さんの。
クスクス笑った無邪気な顔を見て、あきらはこっそり溜め息をついた。


5人でぞろぞろとリビングに向かい。
ソファーに腰を落ち着けて。
一見穏やかな中にも、かすかに緊張が漂う。
静かに桜子がサーブするのは、柑橘の香りが高いフレーバーティー。
「ベルガモット?」
くん・・・と、嗅いで聞いたあきらに
「ネロリ」
桜子が笑う。
「アールグレイ、ホットで出すほど嫌っていませんよ」
「ああ良かった」
おどけたように笑うあきらを見るつくしの目は、まだジトーっと湿っている。
しれっとしてお茶を飲む2人に、やっと整理した気持ちのどこかが掻き立てられる。
大体オトコのくせに、いちご柄のティーカップなんか澄まして持っちゃって。
それがまた違和感なく、ぴったりはまっちゃってるのが憎たらしいことこの上ない。
『ワイルドストロベリーでございます。滋さまのお気に入りの』
コホン、と咳払いを交えて、頭の中でメイドが修正してくる。
ウルサイ。
いちご柄はいちご柄。
それでいいじゃんよ。
闘争的な気持ちのまま、総二郎とあきらに
「説得とかする気なら、聞かないから!」
と、言い放つと、2人は大げさに驚いたふりして
「説得なんざ、する気はねぇよ」
「聞かねーのはわかってるもんなぁ」
明るく言い切った。

「・・・・・・・・・じゃあ何しに来たのよ」
低く聞いたつくしに、2人はあくまでも朗らかに
「ヘタレ牧野の顔、見に」
「ビビり牧野の顔、見に」
揃ってニヤッと笑った。
「なっ・・・・・!」
「だろ?」
「司の話だから、あんま分んなかったけどな・・・・っつーか、親友の俺らだから辛うじてちょっとはわかったっつーか。あいつ相変わらずボキャ少なすぎ。ほぼ連想ゲームだぜ。はははっ」
「お前、説明する気ある?牧野。それともねぇ?」
人の気も知らないで、とギリギリ睨みつけるつくしの様子なんか見えないみたいに。
全く緊張感っていうものが感じられない2人に、何だか気が抜けて、つくしも小さく笑った。
「あんま説明したくないよ。確かにヘタレでビビりな話だからさ」
「認めてるし」
「ははははは」

「・・・・つ」
滋が口を挟もうと、何か言いかける。
それを桜子が視線で封じる。
ここにいる全員が、自分を心配してくれている事が痛いほど感じられて、つくしは目を伏せると、静かに話し出した。

「やっぱり、道明寺とあたしじゃダメだと思う」
と。


司に言った事。言っていないこと。
もう諦めた事。これから諦めなきゃいけない事。
生まれて育ってきた中で、自分で築いてきた価値観と矜持。
泣き喚いて訴えたこと。
泣けもしないほどに、どうにもならないこと。
静かに思いつくままに話していく。
分かってもらえないかもしれない、と心のどこかで思っていた。
だって、この優しい人たちも、やっぱりあちら側の人には違いないんだから。
淡々と、話すつくしを8個の目がじっと見つめていた。


「・・・・・・・・・司と一緒に居たら、自分が無くなりそうだって?」
穏やかに、あきらがつくしに問いかける。
包み込むような優しい笑顔に、素直につくしがこくんと頷くと、横から総二郎が口を出した。
「俺らに目ぇ付けられても、変わんなかったお前が?」
その悪戯っぽい表情に、あきらもキロッと目を光らせる。
「全校生徒にボコられても変わんなかったお前が?」
「ガッコ退学させられそーになっても変わんなかったお前が?」
「桜子とかデルモとかに騙されまくっても変わんなかったお前が?」
「鉄の女にこっぴどくやられても、変わんなかったお前が?」
「・・・・ウルサイな、何が言いたいのよ」
「なんか、お前の話聞いてると、死ぬまでの人生プラン全部決まってなきゃいけないみたいだ」
「あ~、そーだそーだ。何かスッキリしねぇなと思ったら、こいつの話、全部仮定なんだよな。起こってもいない事、勝手に設定してグダグダ悩んでやがんの」
「説得とかする気なら・・・」
「しねぇって言ったろ」
「いいんだよ。説得なんかしなくても。俺ら結構、お前のこと詳しいからな」
「頑固・強情・意地っ張り。気が済むまでグダグダグダグダ悩みてーんだよな」
ははははは・・・・とか笑いだした2人に、ムカッときたつくしが文句を言ってやろうと口を開いた途端、急に総二郎が聞いた。
「ところでお前、司の事好きなんだよな」
「好きだよ」
あ、と口を押さえた時はもう遅かった。
せっかくさっきの話の時も、そこは曖昧に済ませたのに。
西門総二郎、不意打ちだよ。
「ならいい」
とか言って、隣りのあきらとアイコンタクトしたりして。
思いがけず漏らしてしまった本音に、つくしの眉間に深いしわが寄ったその時。



「・・・・・・ちょっと待ってよ」

左側から、気の抜けたような声が上がった。
滋が。
目をパチパチさせながら、口をあんぐり開けて、つくしを見ている。

「・・・・・・つくし・・・・・・司の事好きなの・・・・・?」

呆然としたまま滋がじっと見つめると、7年前にほぼ無理矢理、押しかけ状態でそのポジションを得た、1つ年下の親友は・・・・・・つくしは・・・・・目を逸らして黙り込んだ。
めったにないその様子に周りを見回すと、あきらも総二郎も桜子も、落ち着いた視線を返してきて、知らなかったのは自分だけだったんだと気づいた。
「ちょっと・・・・・なに・・・・・なんで・・・・・・」
仲間外れにされた訳じゃない。
言われなかったのは皆同じ。
ただ・・・・この3人は聡くて、自分は鈍くて・・・
つくしが現れた時も、何か言おうとしていたのに止めたのは自分で。
早とちりして。
突っ走って、SP集めて、司の邪魔をして。

だって、つくしが司の事好きだなんて知らなかった。

「だって・・・じゃあ・・・それじゃあ・・・・・・・」
「シゲルさん・・・」

「・・・・・・・・何やってんのよ・・・・・・」
小さく、小さく、滋は呻いた。

ガタン!
ガシャガシャガシャッ!

思いきり立ち上がった拍子に、テーブルの茶器が音を立てた。
「何やってんのよ!好きならどうして、司んとこ行かないのよ!」
「・・・・・・・言ったじゃん、あたしとあいつじゃ住んでる世界が違いすぎるって」
「違わないよ!何でそんなこと言ってんのよ!そんなの、好きなら関係ないじゃん!」
「それは・・・・・シゲルさんが道明寺と同じ世界の人間だから言えるんだよ・・・・・」
目を逸らしたまま、淡々と言うつくしが憎らしかった。
こんな気持ちになったのは、つくしと出会ってから初めてのことで。
自分でも驚いたけれど、高ぶった気持ちは止まらなかった。

バフンッ!
「ぶっ!」
ガチャガチャガチャ
「バカッ!つくしのバカッ!」

クッションが、つくしの顔面に叩きつけられて。
それからテーブルの上に跳ね返って、カップとソーサーが派手に散った。
「痛っ・・・・た・・・・・」
ガッタンッ!
と、つくしも椅子を蹴倒して立ち上がった。
「何してくれんのよ!」
ボフンッ!
「ぶぶっ!」
ガシャンッ

破天荒なお嬢様と、気の強さは折り紙つきの庶民は、テーブルを挟んで睨みあった。

「なによ、何がダメなのよっ!司がつくしの事好きでつくしも司の事好きなら、何の問題もないじゃないのよ!」
「問題ありありじゃん!さっき説明したでしょうが!シゲルさんはそっちの世界の人だからわかんないかもしれないけど!」
「そっちの世界こっちの世界って、うるさいんだよ!わかる訳ないじゃん!そんな意地っ張りの気持ちなんてっ!」
ガチャガチャガチャガチャ・・・
バン!ゴトン!
「ぶぼっ!・・・・・物ぶつけんのやめなさいよ!このキョーボーお嬢!」
バンッ!ガシャッ
「ぶぶっ!自分だって!だいたい何が不満なのよ!あんたなんて司に好かれてるクセにさ!昔、司にふられたあたしたちの前で、良くそんな事言えたもんだよねっ!」
ガシャンッ!
「・・・・・・あたしたちとか複数形で言うの、やめてもらえませんかね・・・・」
ボソリと桜子が言った。

「なによ、シゲルさんになんてわかんないよ!あたしなんて、道明寺のお母さんにドブネズミ呼ばわりされたんだからね!家にお金持って来られて、それで道明寺と別れろって言われた事だってあるんだから!貧乏人って言うのはそんな事されるんだからっ!」
「威張ってんじゃないわよ!それじゃあつくしには、あんたの言う同じ世界の人間なのに、受け入れてもらえなかったあたしの気持ちとか、わかってたわけ?あたしなんてねぇ!司に『お前じゃダメだ』って思いっきり振られたんだから!つくしが好きだからって。あのプライドの塊みたいなオトコが『気が済むまで殴れ』とか言っちゃってさ。全部つくしのためじゃん!そのあんたが傲慢な事言ってんじゃないよッ!」

ガンッバリンッ
ガチャンガシャンッ


戦争状態のテーブルから遠く避難して。
やれやれやれと見守る3人。
あきらと総二郎と桜子。
「意外な展開になりましたね・・・・」
「まあ、いんじゃね?」
総二郎が軽く笑う。
「こうなった方が、結果早いんじゃねーの?」
「だなぁ。しかし割れまくってんなぁ。片付け大変だぞ、あれ」
呑気に頷くあきらをチラリとみて、桜子は僅かに眉をひそめた。
20歩先では、まだつくしと滋が怒鳴りあいながらクッションをぶつけあっている。
「私、お2人は、てっきり先輩の説得にいらしたと思ったんですけど?」
「ははは、しねーよなぁ」
「無駄、無駄。ははは」
ガシャン!
バリン!
「おー。まだ割れるもん、残ってたかよ」
総二郎が、笑いながらこっちを見た。
「いらねーんだよ、説得なんて。牧野のパターンだろ?くっだらねー事、ぐるぐるぐるぐる考えてネガティブになってよー」
「そうそう、司から逃げるために、いろんな事して足掻いてな。ははははは」
「そんで、考えて考えて極限まで来たら」
ニヤリと、艶めいた茶人が人の悪い笑みを浮かべた。
貴公子然とした優しい造りの顔にも、同じ笑み。

「キャパオーバーで爆発して、それから腹据えやがる」



「「俺たちはそれ待ってんの」」







「好きなら素直になりなよっ!」
「シゲルさんには」
カンケーないっ!
言おうとして慌てて呑み込んだ言葉は、自分の胸に刺さった。
何を言おうとしたあたし。
売り言葉に買い言葉で、口から出そうになった自分勝手な言葉。
言ってしまったら、傷つけるのはわかっているのに。
つくしが、唇を噛んでうつむく。
それを見て滋も、はぁと息をついた。
「・・・・・・・言ってたら、引っぱたいてやるところだった」
「・・・・・・・ごめん・・・・・」
シン・・・と、音が消える。

割れて散乱したカップにソーサーにポットにプレート。
テーブルの上は、小さな台風が直撃したかのような惨状で。
ぼんやりとそれを見つめながら、小さくつくしが呟く。
「ごめん・・・・あと・・ありがと・・・」
怒ってくれて。心配してくれて。

「あのさ」
と、滋が言った。
「あのさ、つくし。あたし、ちっちゃいころから皆に変わってる、変わってるって言われてたんだよね。パパとかママに、お嬢さんを何とかした方がいいですよ、とか言ってくるジジババとかも居たりしてさ。あたしオカシイのかなって、普通じゃないのかなって悩んだこともあったんだ。でもさ、自分は自分でさ、そう簡単に変わんない。変わんなくていいって、今は思うようになった」
「シゲルさん?」
「あきらくんのお母さんとかだってさ、あのキャラなのに、誰も何も言わないじゃん。あ~『もう誰も何も言わない』、かな?」

「人んちの事はほっとけ」
ボソッ・・と、あきらが小声で呟く。

「ねえ、つくし。変わんなくたっていいんだよ?自分を捨てなくたっていいんだよ?つくしは、何かって言うとあんたたちとあたしの世界は違うとか言うけど、おんなじだよ?違う世界なんかないんだよ?そしてその世界はね、自分をきちんと育ててきたつくしなら、ちゃんとやってける世界だって、あたしは思ってる」
「シゲルさん・・・」
つくしが、俯いていた顔を上げる。
そして何か言おうと口を開けた時

コンコン

控えめなノックの音がして、メイドが顔を出した。
テーブル周囲の惨状を、まるで見えないように振舞っているのは訓練が行き届いているからなのか、それとも爆弾お嬢のおかげでこんなの慣れっこなのか。
「花沢様がお見えです」
それに続いて、類が入って来た。
独特の柔らかい空気をまとった長身は、その纏う空気ごとつくしに向かって歩いてくる。

類はテーブルの脇まで来ると、つくしを見て、滋を見て、テーブルの上の惨状を見て、それから
「何してんの?」
と尋ねた。
つくしと滋が顔を見合わせて、軽く赤くなって、そして2人で照れくさそうに笑う。
「ケンカ」
「ケンカだよね」
「へえ」
類はそっけなく答えると、長い腕をすっと伸ばし、たった一枚だけ無事に残っていたプレートを手に取ると、
パリン
「え」
テーブルに打ちつけ、割った。
「これで良し」

良かねーよ!

全員が、心の中で突っ込んだ。
口に出すものは誰も居なかったが。

「あ~あ、全滅」
総二郎が、笑いながら近づいてくる。
「でも珍しいもん見たよな。牧野VS滋」
続いてあきらも。
「ここ片付けないと。誰か呼びましょうか」
桜子も。

「何か揃ってる・・・」
全員を見回して言った類の肩を、総二郎がポンと叩く。
「お前も、ビビり牧野見に来たの?」
「ビビり牧野?」
訝しげに見返してきた類にニヤッと笑うと、総二郎はひょいとつくしと目を合わせた。
「なぁ」
「うっさい!野次馬!犬けしかけられて泣いてたくせに!」
「あはははははは!」
滋がたまらず大声で笑い出した。

「牧野」

すうっと、良く通る声が笑い声をすり抜けてつくしに届く。
滋につられて笑っていたつくしがキョトンと類を見て。


「司、今日、出発するらしい」



        

         全ての動きが止まった。





                         23へ



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コメント
わーい!
嬉しい朝!!!

さて…つくしはつかさを追いかけていくんでしょーか??
そりはイヤですだv-15
ハニィをハントだもんv-238
『本能』でつくしのココロを察知するセンサー持ち合わせてる司ですもんv-238
どんなに拒絶されたって、日を改めて何度だって追いかけてきてくんなくちゃv-15

司ぼっちゃん~たのんますよ~
つくしがいないと死んじゃうんでしょ~

…と、ぼっちゃんに頼んでもしようがないので
とばさんにお願いv-22

続きはいつかにゃ~~~
わんわんわんわんわん…じゃなくてわくわくわくわく

2010/04/22(木) 06:11 | URL | 紫紺 #v9aI.q/w[ 編集]
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2010/04/22(木) 06:45 | | #[ 編集]
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2010/04/22(木) 08:56 | | #[ 編集]
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2010/04/22(木) 09:50 | | #[ 編集]
紫紺さま
おはようございます~
うわー。早起きですねぇv-281
坊ちゃん頼まれました・・・って、え?私ですか?
私に頼むと、また無用なドタバタや寸止めてんこ盛りの展開になりますが・・・
宜しいですか?←いい訳ない(笑)
今回坊ちゃん出てなかったけど何してるんでしょうね。
ちゃんと仕事してるのかな。ゾンビ状態かな。
心配すんなら凹ますなの声が聞こえてきたため失礼いたします(笑)。
ありがとうございましたv-344
2010/04/22(木) 11:02 | URL | とば #-[ 編集]
Cさま
おはようございます~
あー、最中くれる時はヅラ着けるコトに決まってるんですけど、大丈夫ですかねもぐもぐもぐ
                                       ↑
                                      喰ってる
類ですね(笑)。
類がどうして最後の1枚を割ったのか、私もわからないんですけど、でも彼は多分割るんじゃないかと思います。
早くぐるぐるの世界に決着をつけたくてウズウズしております。
つくし、早く腹括って、そして『春の寸止め祭り』にGO!←イヤな祭りだな・・・
早々のコメ、ありがとうございましたe-420
2010/04/22(木) 11:15 | URL | とば #-[ 編集]
柚葉さま
おはようございます
わざわざスイマセン~。
一個めも、化けたの10字くらいだったので大丈夫だったんですよ~!
気を遣ってくださりありがとうございます。
そうなんですよ~。つくしちゃん、悩み始めると途端に視野狭窄と言いますか、凝り固まってしまうので、周りで見てるとヤキモキしちゃいますよね~。
もっと軽~く考えてくんないかな~と思う時もあるけれど。
見守っててくれて友達ってありがたいですね~滋さんとはケンカしたけど(笑)。
全面的につくしの味方だからのケンカです。
あ~。滋さん好きーっe-266
今日も、ありがとうございましたv-344
2010/04/22(木) 11:26 | URL | とば #-[ 編集]
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2010/04/22(木) 11:33 | | #[ 編集]
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2010/04/22(木) 11:45 | | #[ 編集]
キャンディ キャンディ♪
はじめまして、いつも更新楽しみにしております。
コメントは初めてさせていただきます。
黙ってられなくて!

ドーベルマンのネーミング!! おおっ同年代?と
勘違いしてしまいそうな・・・。

そして、アードレー家男子とテリー キャンディを
とりまく、男子の名前・・・ ジミーははずしてくれてありがとうって感じです。

私もキャンディキャンディ大好きでした。
なかよしで連載が始まったのは 小2のときでした(遠い目)

ってここは 花男の場・・・想い出話もここまで・・・
なんだか嬉しくなってコメントをばしてしまいました。

今後とも更新楽しみに待ってます~音符
2010/04/22(木) 12:29 | URL | りーママ #-[ 編集]
ひなつゆかさま
こんにちは
わー・・・夏日!v-472v-468
天候おかしいから、体調悪くなっちゃいますよね。
熱だと消耗しますから、つゆかさまこそ無理せず・・・
12度・・・スイマセン、こっち普通に5度とかだからなぁ(笑)。
つゆかさま…司くん、どん底ですね。の後にプププって…(笑)。
坊ちゃん頑張れ。夜明け前が一番暗いんだよ、と、私からもエールを送りたいと思います。
プププ…
2010/04/22(木) 15:59 | URL | とば #-[ 編集]
Rain_gilr3 さま
こんにちは~
おかしいなぁ・・・。今回ホロリのところありましたっけ・・・
…ポロリ?←芸能人水泳大会・ポロリもあるよ!
ふざけてすいません。
ありがたすぎるお言葉でございますe-420
そして、なかなか進まない話の展開にも、おつき合いありがとうございますe-415
ではでは~。
2010/04/22(木) 16:05 | URL | とば #-[ 編集]
りーママ さま
こんにちは~
むははは。同年代でしょうかね(笑)。
アードレー家男子&テリーへのあたたかいお言葉ありがとうございます←違うから
しばらく前から大伯母さまの名前が思い出せなく、モヤモヤしております(笑)。
いつもお寄りいただきありがとうございますv-344
コメントまで頂いちゃって、うーれーしーいーv-352
やる気出ます。頑張ります。

2010/04/22(木) 16:14 | URL | とば #-[ 編集]
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2010/04/22(木) 17:05 | | #[ 編集]
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2010/04/22(木) 17:26 | | #[ 編集]
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2010/04/22(木) 17:37 | | #[ 編集]
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2010/04/22(木) 17:53 | | #[ 編集]
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2010/04/22(木) 22:56 | | #[ 編集]
キャンディ キャンディ♪
お返事ありがとうございます。

花男サイトではありますが・・・
大叔母様・・・・思い出せないとのこと

それは、エルロイ大叔母さまでないかと!

本当に プチ情報ですみませーん。 

2010/04/23(金) 12:00 | URL | りーママ #-[ 編集]
いろはさま バーサさま リーママさま
そうだ!エルロイですよ!
うわーはははははは!
スッキリe-113スッキリe-113スッキリe-113
モヤモヤ解消~~~~v-352ありがとうございましたv-352
2010/04/23(金) 13:38 | URL | とば #-[ 編集]
いろはさま
こんにちは~
滋さんVSつくしは私も気持ち良かったですe-420
男子の友情ノリ。
河原で殴りあって2人で倒れる。みたいな。
やるなお前、お前こそ、みたいな(笑)。
お互いに大好きだからこそ、ガチで対決、お願いします←誰に頼んでいるのか
今日も、ありがとうございましたe-415
2010/04/23(金) 13:45 | URL | とば #-[ 編集]
バーサさま
こんにちは、初めまして
嬉しいコメントをありがとうございます。
ひゃーひゃー言いながら読ませて頂いて、
「え!ウチのつくしって坊ちゃんの事イジメてるの?ゲラゲラ」
とか。←自覚ねぇのかよ!
全然ですよv-353ヌルすぎるわ~!
わんわん牧場だって、プラカップだって、何百本だって~。
大丈夫です。坊ちゃん別方面で仕返ししてるからv-343
ホントに、どうもありがとうございました。
                        同級生です こっそり
2010/04/23(金) 13:57 | URL | とば #-[ 編集]
LUCAさま
こんにちは
今って出張何日めなんでしょうかね…8日目?くらいかなぁ。
最初10回くらいで終わるかなぁ、と思っていたのが予想外に長くなってしまい、初めのころのエピとか霞んでますよね~皆さま(笑)。
坊ちゃんの出張の初期計画ってどうだったんでしょうね、ホント。
A.牧野に会う→和解する→結婚
B.牧野に会う→牧野ゴネる→力技で何とかする→和解→結婚
C.牧野に会う→牧野ゴネる→力技で何とかする→まだゴネる→拉致→結婚
・・・・・・・・・・坊ちゃん・・・・

LUCA's News楽しませて頂いております。行動派ですね~~スゴイ!
私も家でPCばっかりいじってないで外でなきゃ(笑)。
今日もありがとうございました。
2010/04/23(金) 14:09 | URL | とば #-[ 編集]
煌々さま
こんにちは
煌々さま!素晴らしいです!
おかげさまで私も類がどうして最後の一枚を割ったのかわかりました。
すべて解決の暁に、正気に戻ったつくしが
「滋さんごめんなさい。あの時割ったやつ、弁償します」
って言った時に
「・・・・・俺も割ったから俺が弁償する」
って弁償権利を奪うためだったのか~~~~~!!!
全くいつもいつも類はつくしを甘やかしおって~~~e-269
ああ~スッキリした。
今日もたくさんのコメントと、類の謎の解決ありがとうございましたe-420
レス短くてスイマセン~~e-330
でもホント、ありがたく思っております。
2010/04/23(金) 14:22 | URL | とば #-[ 編集]
usausaさま
こんにちv-286←やばい。クセになりそうです(笑)
うわは~!
坊ちゃん駆け引きですか!!

『つかさはかけひきをおぼえた!!!』

『しかしなにもおこらなかった』   ←ええーっ!

今度こそラブモード突入したいな~e-415って何度書いたか忘れるくらいのアレですが、どうぞヨロシクお願いいたしますe-420
2010/04/23(金) 14:28 | URL | とば #-[ 編集]
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2010/04/24(土) 09:08 | | #[ 編集]
司、敵前逃亡?

     こんにちは!!

 イヤー、つくしVS滋・・・激しかったですねぇv-42e-329v-42

いつもつくしを励ましながらも、心の中に溜まっていたものを吐き出した感のある滋ちゃん・・
これからは更に仲良しこよし!!だねv-221

それをそばで黙って見ていた総ちゃん、あきらくん、桜子。
つくしのことをつくしよりも分かってるんですよね。
とんでもない事e-268e-330仕掛けて来たりするけど
つくしと司にはいなくてはならない人達e-348

もう一人のいなくてはならない人物、花沢類のe-420華麗e-420な登場?で割った皿に、彼ならアリでしょうと意味不明の納得・・・e-455

煌々さん(とばさん経由ですが)のお陰で皿割の謎にも
ほおぅ、うんうんと納得v-218

その類がもたらしたe-329衝撃の事実e-329

どうすんだ!つくし・・・走るのか?留まるのか?

司はへこみ過ぎて逃げた?ただの仕事の都合?

これでへこたれるはずのない司坊ちゃんだ!…と思いたい。。。

とばさんが、「フフン・・・何のこれしき体勢を立て直して出直してくるだけさ」と言ってるような、いないような・・・・・・

e-267寸止め祭りe-267でもいいから
坊ちゃんにもう一度、いえずっとe-420天国e-420を・・・って、かえって地獄?v-40

     では、また・・・e-463
2010/04/24(土) 14:23 | URL | magenta #-[ 編集]
(ゆ)さま
こんにちは~
うはぁ~v-282
坊ちゃん…良すぎぃ~v-347
お前が欲しいって~~~~~卒倒するかと思いました。はあはあはあ。
でも一番笑ったのは・・・・(ゆ)さま・・・・・・
頑張っていらしてたんですね。
私、誤解しておりました・・・e-420楽しんでおられるのかとe-420
e-420楽しんでおられるのかと~~e-420←しつこい
春の寸止め祭り、ダメですかねぇ…どこかなぁ。
春かなぁ、祭りかなぁ。←寸止めだっつーのv-17
あ~・・・頑張ってみますe-415←誤魔化す気マンマン(笑)
2010/04/25(日) 16:46 | URL | とば #-[ 編集]
magentaさま
こんにちは~
あ!v-352寸止め祭りv-352OKですか?
しめしめ。
寸止め萌えませんか私だけですか(笑)。
坊ちゃん頑張れ~!と言おうにも出てないし(笑)。
シゲルさんへのお褒めのお言葉をたくさんいただいております。
嬉しいな。滋さん好きなんです。
つくしの事を一番好きな滋さんだから好きなんですv-344
今回、本当は滋さんとつくしに殴りあってほしかった。どっちが強いかな。
やっぱり少年マンガみたいな脳ですが、そろそろラブe-415に向かわないとですよね~(笑)。
今回も、ありがとうございました。
2010/04/25(日) 16:59 | URL | とば #-[ 編集]
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