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つかつく砂吐き推進委員です。ヨロシクお願いいたします。

ハニィハント 16

どんなに悲しいことがあったって、時間が楽にしてくれる。
身をもって実感したのは6年も前。

だけど、たった一晩じゃあんまり効き目はない。


夜明けと共に、目が覚めた。
カーテンの隙間から洩れる光に、枕元の目覚ましを見ると5:30。
目を開けて、じっとしたまま気配を探る。
同じ屋根の下に、司は居るのか、それともこんな女に愛想を尽かして邸に帰ったのか。
ガタン、と外から新聞配達の音が聞こえる。
そろり、と起き上った。
昨日帰って来た時は、居なかった。
類に送られて帰った来たつくしを、アパートの前に立ったSPが不思議そうに見て、
「司、居る?」
と、聞いた類に否定の言葉を返した。

「普通は、もう呆れて、来ないよ・・・・・ね」
声に出すと、それが正解だ、と思える。
油断すると、昨夜の司の表情を思い出してしまいそうで、つくしはブルブル首を振り、ガバッと立ち上がると、ものすごい勢いで活動を始めた。
シャワーを浴びて、ドライヤーして、化粧して。
気合い入れて、マスカラなんて3回も塗ってやった。
膝にはまだ、でっかい擦り傷があるからスカートはパス。
この間買ったパンツスーツ、下ろしちゃおう。
黒くてカッコいいやつ。
定価86,000円。驚愕の70%OFF。
靴だって取っておきの、8センチヒール履いてやるんだから。
終わったんだ、終わったんだ、終わったんだ。
後は、また忘れるだけなんだ。

朝食を作って、食べて、片づけて。
口紅を塗っている途中で、自分がずっと心の中で、頑張れ、頑張れ、と唱えていることに気づいた。
「う・・・」
くしゃ・・・っと歪みそうになる口元を無理に引き結んで、パンと両手で顔を叩いた。
時計を見ると6:30。いつもならまだ寝てる時間。
「もう・・・出ちゃおうか」
このまま部屋にいても、多分気持ちは暗いままで。
それなら外に出てしまった方が、少しは気がまぎれると思った。

気合いの8センチヒールに足を突っ込んで。
音をたてないようにドアを閉めて、階段を降りようと振り向くと、階下に黒塗りの車。
思わず息をのんで固まると、車のドアが開き
「よいしょっと」
と、小柄な姿が下り立った。
「・・・・・・・・・・・・・・センパイ」
はぁぁぁ~~~~・・・・
詰めていた息を全部吐き出すと、下にいたタマがつくしを振り仰ぎ
「ずいぶん早いじゃないか。坊ちゃんは今日は8時に出られるって言ってなかったかねぇ」
と言った。
「今日は・・・・・・今日からは別なんです・・・」
音がしないように階段を下りて、タマの前に立つ。
センパイが来たっていうことは、居るんだ。
道明寺が、居るんだ。
意識した途端バクバクと心臓が鳴りだす。
「つくし?」
タマが訝しげに見上げる。
その後ろで、コックコートを着たままのシェフが朝食の包みを持ってドアを開けるのを見て。
今にもそのドアから司が顔を出すような気がして。
走って逃げだしたいような気になった。

悲壮な顔で立っているつくしを、タマは黙って見上げる。
そして
「ちょっと待ってな」
と言うと、一旦アパートの中に入り、また出てきた。
「まだまだ時間はあるんだろ?あんたに言っておきたい事があるんだよ」
そう言うと、つくしの先に立って階段を昇り始めた。
「え・・・あ」
つくしも仕方なく、後を追う。
さっき出て来たばかりのドアを開けて中に入ると、またバラが香る。
条件反射みたいに、司の顔が浮かんできて、今日帰ってきたら捨ててしまおう、と思った。

コポコポコポコポ・・・・
「センパイどうぞ」
「ああ、ありがとう」
一応、お客様用の高い方のお茶を入れて、タマとついでに自分にも出す。

ズズズッ・・・・
ズズズッ・・・

向かい合ってお茶を啜りながら、沈黙が気まずい。
と。
タマがエプロンのポケットから小さな機械を取り出して卓の上に置いた。
「・・・・・・・・・・・・携帯?」
見覚えのある、黒い携帯電話。
「道明寺の・・・・・」
何のつもりか、と顔を上げたつくしに、タマは真剣な顔で言った。
「使用人としても、人としても、絶対にしちゃいけない事だとわかってる。だけどね、どうしてもこの中に、あんたに見てほしいものがあるんだ」
「え?」
目を見開いてタマを凝視する。
主人のものを、勝手に持ち出したということか。
そして、その中身を第三者に見せようというのか。

「センパイ・・・?」
信じられない・・・そんな響きで、声をかける。
66年。
短い人なら一生、と言ってもいい位の時間、目の前のこの人は道明寺に仕えて来た。
誠実に、真面目に。
ただ主人の充足だけを考えて。
『ご主人さまを喜ばせるのが使用人の極意だよ』
そう言った自信に満ちた目を、今でも思い出せるって言うのに。
「わかってる。あんたの言いたい事は・・・・だけど頼むから」
向かいに座った小さな身体が、急に大きくなったように見えた。
その迫力に気圧されたかのように、つくしは携帯電話を手に取ってしまう。
「写真が入ってるところ・・・・。あんた、わかるだろ?」
操られるように、ボタンを操作して、開いた。
データはたった一つだった。


「・・・・・・・・・・・・・あ・・・・・・・・・」

英徳の制服を着て、光の中で笑っている。
花を抱いて、嬉しそうに、全開の笑顔で笑っている。

「これ・・・・・・・」


『よー牧野、卒業おめでと。ほれ、花』
『うわぁ!美作さん、ありがとっ!』
『嬉しそーだなぁ。あっちで女ども号泣してたぞ。お前、めちゃくちゃ嬉しそうだなぁ』
『めちゃくちゃ嬉しいもん。あ~~~!さっぱり!やっと卒業~~!あはははは』
『ぶっ!すげぇ笑顔!写真撮っといてやろ』
カシャ
『地獄からの脱出記念?あははははは』
『はははははは、お、ほら皆来たぜ』

もう5年も前の・・・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「毎日・・・・・・・見てるんだよ」
静かに、タマが話し始めた。
「最初のころは辛そうに。苦しそうに見てた」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「けどね、いつからか、そりゃあ幸せそうに、優しい顔で見るようになってね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あたし・・・・・」
「また見てるんですか・・・って言うと、これしかねぇからなって、笑ってね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あたしは・・・・」

あたしは  あたしは  あたしは

何を言いたいのか、何を言うべきなのかまるで分らなかった。
ただ、強烈な罪悪感と、苦痛なほどの愛おしさが頭の中をぐちゃぐちゃに掻きまわす。
何をしたんだろう、あたしは。
大切に思っててくれてた。
大切に思われてたのに・・・・・・・・・
わざと傷つけて、逃げて、投げ出して・・・・・

「・・・・・・あたしは・・・ダメで・・・・もう・・・・あたしは・・・・・・・・」
気がついたら、呆然と同じ言葉を繰り返していた。


「つくし」


携帯電話を取り落とした手を、しわしわの小さい手がギュッと掴んでいた。
「あたしはね、別にあんたと坊ちゃんをくっつけようとしてるわけじゃない」
「・・・・・・え?」
「そりゃあ、坊ちゃんとあんたが上手くいけば、それ以上の事はないと思ってるけどね。けど、あれからずいぶん経ってるし、あんたの気持ちだって変わってて当然だ。それに、坊ちゃんと結ばれるのが本当にあんたの幸せかも分からない。完全に別れるって事も、ひとつの道だと思うよ」
「センパイ・・・・・・」
「あたしは坊ちゃんと、あんたと、2人とも幸せになってほしいと思ってるんだ」
「あたしは・・・・あたしは・・・・・道明寺に酷い事を言って・・・・・・・傷つけて・・・・あたしは・・・・・」
「どんな結末でもいい」
きっぱりと、タマは言った。
「ただね、ちゃんと結着をつけないと、いつまでも前に進めないじゃないか」
坊ちゃんも、あんたも。
「だから、あたしは来たんだ。いいかい、つくし。あんたもそうだ。生木を裂くみたいにして離された2人だから、傷も深くて大きかった。だけどね、終わらせるならきちんと終わらせて、もうそろそろ前を見て歩き出さなきゃいけない。・・・・・それを見届けるために、あたしは来たんだよ」





ぼんやりと、冷めきったお茶を見る。
タマが出て行った後も、動けなかった。
タマの気持ちと、司の気持ちと、卑怯で弱虫な自分と。
考えれば考えるほど苦しくなる。
どうしたらいいか分からなくて、全てが間違っているような気がして、いっそ全部ないことにしたくなるのに、もう一方ではそんな事、到底許せなくて・・・・引き裂かれそうになる。
この感情を、心は確かに覚えている。
これは・・・・・恋の、苦しさだ。

カタン・・・

不意にどこからか物音が聞こえた。
直感で、道明寺だ、と思い慌てて立ちあがった。
バッグを持って、ドアから跳び出す。
何も考えなくても、足は5年間通った道順で身体を運び、駅へと向かった。



いつもより空いた電車に乗って。
いつもよりまばらな通行人とすれ違って会社へ向かう。
結局会社に着いたのは、普段よりも1時間も前だった。
玄関の前の車寄せに、黒い長いリムジンが停まっていたら・・・・と、あり得ない考えにひとり笑った。
「ほんとアイツ、あたしにトラウマ植え付ける天才だよねぇ」
首を振りながら、守衛室にペコリと頭を下げて通ると
「2、3日見なかったねぇ」
と、顔なじみの守衛さんが声をかけて、それに、まあ・・・とか、ええ・・・とか曖昧に笑ってエレベーターに乗り込む。
元気なんて全然でなくて、今日の仕事どうしようと沈んだ気持ちで部署のドアを開けると、視界の端に何か映った。
「・・・・・・・・・・・・・・・ん?」
近づいて確認すると
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コバヤシ君?」
椅子3つ並べて、コートをかけて、すやすやとコバヤシ君が眠っていた。
身体を曲げて覗き込むと、目がいきなりパチッと開いて
「うっお!牧野!」
と、ガバッと起き上り、
「うっわ!コバヤシ君?」

ガコンッ!!

寝ていた椅子から落っこちた。
「いっ・・・・・・てぇーっ!!!」
「だ・・・大丈夫?」
腰が引け気味に窺うと、コバヤシ君は後頭部を抑えて痛てて・・と笑う。
「なんだよ。もう帰って来たのかよ。あっちは?もういいのか?」
「え?・・・うん・・・あ~・・・・どうしたの?泊まったの?」
「ん~。終電のがした」
「そう」
それからコバヤシ君は、つくしをじーっと見たかと思うとポコンと頭を叩いた。
「仕事、溜まってっぞー。2日分」
「え~っ!溜まってるって、あたし遊んでたわけじゃなくて社長命令で・・ギャーッ!!」
促されて見ると、つくしの机の『未処理トレイ』にはうず高く書類が溜まっていて、雪崩を起こしそうになっている。
「なにいぃぃぃっ!これえぇぇぇぇっ!!!」
「なんか、みんな、お前が居ないのをいい事にめっちゃ積んでたぞー」
「ちっくしょーっ!!つーかあんたもでしょ!絶対!」
「せーかい」
「ゴラァッ!」

それでもひと声吠えただけで、つくしは自分の席に着くと、PCを立ち上げ、猛然と書類の処理を始めた。
カタカタカタカタカタ・・・・タン・・タン・・タン!
カチ・・・・・カチ・・カタカタカタカタ・・・・・・
静かなオフィスに、キーを叩く音だけが響いていく。
コバヤシ君は隣りの自分の席で、寝起きのままボーっとしていたかと思うと、
「顔洗ってくる」
と、オフィスを出て行った。

カタカタ・・カタカタカタカタ・・・・・・
リズミカルに鳴るキーの音は気持ちいい。とても。
忘我!って感じで打ち込んでいると、右手の横にカタンと紙コップのコーヒーが置かれた。
「深煎り焙煎仕込み砂糖ふつうミルク増量」
「あ・・・・ありがと」
ビンゴのオーダーに、隣りに座っったコバヤシ君を振り仰ぐと
「ん~・・・・・」
と、まだぼんやりしたまま自分もコーヒーをズズズッ・・・と啜っている。


「牧野さぁ」
声が掛けられたのはしばらく経った頃で。
カタカタカタカタ・・カチカチ・・カシャン・・・カタ・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?」
つくしは無理矢理意識を戻すと、完全にタイミングを逃して返事をする。
「いや、牧野さぁ、道明寺司の後輩だったんだなぁ」
ガチャンっ!・・・・ミスタッチ。
「へ?・・あ・・ああ・・・・うん」
「一昨日さ、目の前でかっさらわれたから、ちょっと心配してた」
「あ、ああ、あ、あああごめん!あの後、大丈夫だった?工場の方」
「うん。ハナシ通ってた。・・・・・っつーより俺はお前の方が心配だったんだけど」
カタカタ・・・カタ・・・カチ・・・・
「ああ。ごめんね。びっくりしたよねぇ」
「ん~。これでも一応彼氏だし」
カチャン・・・カチ・・・
カタカタカタカタカタ・・・・・
・・・・・カチッ・・・・カチッ・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?」
「ん?」
「何だっけ。『イチオウカレシ』。なんかのキャラクターだっけ」
「は?」
「だから『イチオウカレシ』・・・・・・・ん?カレシ・・・カレシ・・・・・・・彼氏?」
手を止めて、画面を見つめて、しばらく考えていたつくしが、バッ!!とコバヤシ君を振り返る。
そして、見る見るうちに目が真ん丸に見開いていったかと思うと、
「えぇ~~~~~~~~っ?」
と、素っ頓狂に叫んだ。

「あ~~~・・・そんな気はしてた」
いきなり目を剥いて奇声をあげ始めたつくしに溜め息をついて、コバヤシ君はガクーッとうなだれる。
「そんな気って、そんな気って、一体どんな気?コ・・コバヤシ君?」
なんだ、彼氏って。
だってコバヤシ君は同期で同僚でいい友人で。
彼女できたって言ってたし、あれは2年前だっけ?
いっつもふざけてバカな事ばっかり言って、そんな彼氏彼女なんてキラキラした雰囲気になった事なんて一回もないじゃないのよ。
それなのに。
一体どうしてそんな話になってるんだろう。

「か・・・彼氏?」
もう一度聞くと、コバヤシ君はずいっと身を乗り出して近づいてきた。
「先週の飲み会の時言ったじゃん。つき合ってって」
「だからつき合ったじゃん。カラオケ4:00まで。4:00だよ?みんな帰っちゃったのにさ、同期だから残ったげたんだよ」
「カラオケじゃねぇよ・・・・・・・あ~、やっぱそーか。何かそんな気はしてたんだよな~。つき合ってくれるっつったのに、牧野、全然態度変わんねーし。メシとか誘ってもフツーに断るし。やっぱ通じてなかったか~」
コバヤシ君は、何度も溜め息をつきながら言って、マジマジとつくしを見た。
「なあお前、よく鈍いとか鈍感とか言われない?」
「い、一回もないよ!」
「ウソつけ」
ビシっ!
「あうっ!」
額をはたかれて、机に突っ伏すつくしの頭を、コバヤシ君はぐしゃぐしゃと掻き混ぜる。
そして
「でもつき合ってくれるって言った事は言ったから、俺の中ではそーゆー事になってっから」
キッパリ、宣言した。
「ええぇ!困る!それは困る!」
焦って顔を上げた時、バタン、とドアが開いた。
「あれ~、牧野さん、おはよう。もうあっちはいいのかな~?」
高らかに、朗らかに、営業主任が入ってきて
「お、おはようございま~す」
コバヤシ君との話はそのまま打ち切りになった。

続々と社員が出社する中、つくしはPCに向かったまま困惑する。
さぞ、女子に囲まれて追及されると思っていたのに。
台詞まで、予想はついていた
『牧野ぉ!やっぱ道明寺司と知り合いだったんじゃん!』
『英徳だったね、そう言えば。よくも今まで黙ってたね~っ』
『お手伝いに呼ばれるって事は、今もつき合いあるんだよね!』
『紹介して!紹介!紹介!』
そしたらどうやって逃げ出そうかと、戦々恐々としていたっていうのに。
・・・・・・・・・・・・・・・・なんで皆、何にも言わないんだろう・・・・
「牧野お帰り~おはよ~お疲れ~」
とか言って
「今日早いねぇ」
とか言って。
カタカタと仕事に集中してるフリの合間に
「おはようございま~す」
と挨拶しながら、心の中で首を捻る。
まあ、追及されないに越したことはないけれど。

そのまま鬼のように書類を片付けて、お昼休みもロクに取れずにコンビニおにぎりで済ませて、バキバキに固まった背中を伸ばすと、もう終業近くだった。
「終わったぁぁぁぁっ!」
あああぁぁぁっ!!
すっごい達成感っ!すっごい気分いいっ!
そのまま最後にメールチェックをしようと、メールボックスを開いたつくしはピキンと固まる事になる。

『女子だけメールです』
そう始まっていた。
『お待ちかね!の、牧野さんが帰還!しましたね!
打ち合わせ通りにお願いいたします!
退社時刻になりましたら全員で拉致りますYO!
秋田屋、18時に予約してあります。
前に、宴会で使ったところです。地図は一応下のURLに。
もちろん個室。イヒヒヒヒ。
くれぐれも牧野さんに勘付かれませんよう。皆さま、ヨロシク!』

「ヒッ・・・!」
思わず小さく声を洩らすと、隣りのコバヤシ君が覗き込んできて
「ははは!バカだ!本人にも送ってるし!」
と笑った。
「コココココココバヤシ君」
キーボードに伏せるように、声をかけた。
「何か知ってる?」
「お前の考えてる通りじゃん?」
「う~~~~~~あ~~~~~~っ」
油断した。油断してた。
『拉致りますYO!』じゃないよ!
ああ、こうと知ってたらこっそり早退するなり、他社の担当さんと打ち合わせ入れるなり何とかできたものを。
終業時刻まであと10分。
もう打つ手はない。

「助けてやろうか?」
コバヤシ君の言葉に、キラキラキラキラ・・・・・輝きを垂れ流しながら振り返ると、4つ年上の同期は人の悪そうな笑みを浮かべて
「その代わり、今日は俺につき合うこと~」
と言った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
前門の虎、後門の狼。
どっちがマシかと考えているうちに、タイムリミットまであと3分。
「あのさ・・・」
言いかけた、その時。

「牧野ぉっ!」

ガンッ!
ガタガタガタ・ガタンッ!ガション!ベキッ!
「キャァァァァッ!」

ドアを破壊する勢いで開けて。
その辺のもの、壊しまくって。
女子の黄色い悲鳴に迎えられて。
逆光の中に立つ、シルエットさえもカッコいい男。

前門の虎、後門の狼。
そして上からは龍がやってきた。





                 17へ


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コメント
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2010/03/24(水) 23:47 | | #[ 編集]
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2010/03/25(木) 00:16 | | #[ 編集]
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2010/03/25(木) 00:49 | | #[ 編集]
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2010/03/25(木) 08:43 | | #[ 編集]
23:47さま
こんにちは。
ありがとうございます。キャラみんなに優しいお言葉を頂きましたe-446
イメージは坊ちゃん、龍の係でお願いします。
こう、地上で皆が緊迫して睨みあってるところ、いきなり上から降ってきて全部ザッパーンって押し流してほしいな~って、なんと迷惑な(笑)。
私へのお気づかいもありがとうございます。
e-286実はもう風邪ひいちゃってます(笑)。早く治んないかな。
ではでは。

2010/03/25(木) 10:12 | URL | とば #-[ 編集]
いろはさま
ぶは。
携帯の中のつくしちゃんにスリスリしてましたv-218
次回ドタバタさせます、走らせます←そっちのドタバタじゃない
コバヤシ君にもコメントありがとうございます。
オリキャラ出張っててスイマセン(笑)。
でもコバヤシ君好きなんです(笑)。なごむ。
司VSコバヤシ君は、もしあったら
コバヤシ君e-282e-268e-269e-268っていう感じでしょうか(笑)逃げ切れるか!
2010/03/25(木) 10:22 | URL | とば #-[ 編集]
LUCAさま
ね~。風、怖かったですね~!
9階なんて、考えただけでもe-447
でも北海道に来た時は、弱まっていたみたいで、ウチの4歳児がビビって泣くくらいで済みました。
LUCAさまに影響されて、最近は新書の方のアレを読む毎日です。
幸いなことに胸毛はまだ出てきません←もういいって
でもやっぱり坊ちゃんに適う者はなし。
早く幸せにしたいな~。
今回も、ありがとうございましたe-420
2010/03/25(木) 10:42 | URL | とば #-[ 編集]
corkyさま
こんにちは~。
うわ~、ありがとうございますe-415
コバヤシ君も喜んでます~。
しつこく出てきます~(笑)。
そうそう、最近暗い展開だったのであんまりアホな会話がなかったつくしサイドでした。
よぅし、これから頑張ります←アホを?
2010/03/25(木) 10:56 | URL | とば #-[ 編集]
龍に攫われる・・
 


    こんにちは!!

 タマさん、さすがの行動とお言葉。

つくし~っ、もう一回恋しようか!司と。
もの凄い労力いるだろうけど・・・。

小林君・・・、・・・。

さすが、坊っちゃんヒーロー!!???
ヒロインのピ~ンチ!に颯爽と現れて救い出してくれる?
(迷惑、かける・・・)

上から龍がやって来た!は、よかった。ハハは・・

シリアスもいいけど、やっぱりコメディはいいねぇ。
おアホ、楽しい~~~。そう思う私もアホ。。。


     では、また・・・e-463
     
2010/03/25(木) 14:12 | URL | magenta #-[ 編集]
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2010/03/25(木) 14:41 | | #[ 編集]
magentaさま
こんにちは。
はい(笑)!迷惑かける!
道場破りノリで登場しました坊ちゃん。最後に声と騒音しか出してないのに存在感ありありですね(騒々しい)。
じれったくてスイマセン。
日に日にmagentaさまのコメが悲しい調子を帯びてきている事、はい、気付いております・・・・・・・・v-35v-36
ひひひ。
まだまだですよe-420←悪魔
2010/03/25(木) 15:52 | URL | とば #-[ 編集]
みかんさま
こんにちは。
ははは。
なんですかぁぁぁ、って鉄矢・Tかと思いました(笑)。
きゃー!お犬様!ボルゾイ・ドーベルマン・地獄の番犬!←間違ってます(笑)ケルベロス?
類の特性についてはまだ決まらない私ですが、あの人もある意味、牧野まっしぐらなので

牧野を発見した→     いじりにいく
             いじりにいく
             いじりにいく

それは間違いないんですけど、その行動って果たして・・・・・
 
2010/03/25(木) 16:06 | URL | とば #-[ 編集]
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2010/03/25(木) 16:55 | | #[ 編集]
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2010/03/25(木) 17:43 | | #[ 編集]
(ゆ)さま
うわ~~~~~~ん!!
ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう。
e-420予想通りでございますe-420
流石でございますv-353←改善しろや(笑)
龍係、坊ちゃん、多分舞台のスソでダンダン蹴りいれながらつくしとコバヤシ君の会話を聞いていたのでは・・・。
今日も勇気と幸せをありがとうございます。
(ゆ)様のお名前見るだけで、勇気が湧いてくるんです///////←照れんな



2010/03/25(木) 17:50 | URL | とば #-[ 編集]
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2010/03/25(木) 22:59 | | #[ 編集]
うぅぅ、坊ちゃ~ん!
こんばんは!
とばさん、最後まで二人を静かに見守っていようと思ってたけど、もうダメ! 黙ってられん!

タマさん、坊ちゃんとつくしちゃんのために掟破りまでしてくれて、ほんとにありがとうございますv-421
  
『データはたった一つだった。』で胸がギュンとして鼻がツ-ン・・・

『・・・・これしかねぇからなって、笑ってね』で涙ボロボロでしたe-259

泣きながら読んでたら・・・ふふっ・・・上から龍がやってきてキャッホーv-315
コバヤシ君はとってもいい人だと思うけど、ごめん、キミは最初から坊ちゃんと同じ土俵には立てんのだよ、あきらめてちょe-456

速く! 速く! 龍降りて来て~e-266

2010/03/26(金) 00:26 | URL | ぴょん太 #-[ 編集]
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2010/03/26(金) 14:05 | | #[ 編集]
煌々さま
こんにちはv-276雪積もってます…もう嫌だ
前門の女子、後門のコバヤシ君。
上から状況気にせず突っ込んでくる坊ちゃんザッパーンv-466
e-420誰が勝つんでしょうねe-420←うざい
横から類が現れて、かっさらって行くというのも見たいですが(爆笑でした)類は前回頑張ったので今回は寝ている方に一票(これも爆笑!)。
今回も楽しいコメントをありがとうございましたv-353
あの、あまり期待せずに(笑)ヨロシクお願いいたします。
2010/03/27(土) 10:32 | URL | とば #-[ 編集]
usausaさま
こんにちは
あ・・・あの・・・(笑)。
コバヤシ君の健闘を祈って下さっている割に
v-40v-39で、すっげぇ死んでますが(笑)。
コバヤシ君程度では、坊ちゃんの嫉妬心を煽るにしてもちょっと役者不足でしょうか。
e-420やっぱ類ですよね、出ないけどe-420
ありがとうございました。
2010/03/27(土) 10:38 | URL | とば #-[ 編集]
ぴょん太さま
こんにちはe-250
『これしかねぇからな』坊ちゃん・・・自分で言わせといてなんですが可哀想e-259
あああ、出来る事なら私がつくしのプライベート画像を撮りまくって何百枚でも坊ちゃんの携帯に送ってあげたいところですが、って盗~撮かよ。
静かに見守っていて下さったぴょん太さまを、立ち上がらせる勢いの回り道(または全員好き勝手)でお送りしておりますが(笑)続きもどうかヨロシクお願いいたします(笑)。
2010/03/27(土) 10:49 | URL | とば #-[ 編集]
又蔵さま
こんにちは
つくしを落とすなら今だと思います!
やられてます。タマさんの口から語られる坊ちゃんの健気さに。
きてますきてます。ぎゅうーっときてます。
それを計算して言ったならセンパイ、かなりの悪どさですが・・・どうなんでしょう(笑)
老獪だから読めない(笑)。
つくしが出社した後で、坊ちゃんの寝姿に向かって
『やっときましたよ、坊ちゃん』とか言ってるタマさん…わるっ!
坊ちゃん頑張れ~!
又蔵さまが表現される坊ちゃん登場の様子。思わず、オフィスと間違えて掃除用具入れに思いっきり突っ込んでいってモップとかハタキとかいっぱい引っかけて、もちろん片足はバケツに突っ込んでガッションガッション現れるところを想像してしまいました。何でだろ。←どっちにしてもウルサイ男だ(笑)。
はぁ~、今日も爆笑をありがとうございました!

2010/03/27(土) 11:12 | URL | とば #-[ 編集]
何だかなー
年取ったのかなー,春だし涙腺,緩みっぱなし坊ちゃん可愛すぎ 愛しいし抱きしめてあげたい    なんて、タマちゃん何かたくらんでます?みんな色んな隠しダマ持っていそうで何が何だか? でも、トバさん坊ちゃんの笑顔は見せてくださいね。ヨロシクオネガイシマス。年度末で何かとお忙しいでしょうが...
2010/03/27(土) 21:04 | URL | yoshiyoshi #-[ 編集]
yoshiyoshiさま
こんばんは~。
(笑)年度末、あんまり関係ない職種なので大丈夫です!
なんか、年度末に関するお気づかいが異様に私の中でウケてしまったため、明日に回そうと思っていた更新を!
させて下さい!
ちょっと酔っ払っているので、何か間違えるかもしれませんがお許しください!
確か坊ちゃんちょっと笑っていたはずです。ニヤリと。
ではひとまず失礼を!
2010/03/28(日) 02:31 | URL | とば #-[ 編集]
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